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チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

制作は発見の連続

// もし知ったことばかり扱っているなら、アーティストとして失格です。新しい発見や、自分でも驚くような気づきこそがアーティストとしての制作につながるのです。 キューバ系アメリカ人のアーティスト アナ・メンディエタ。1948年生。女性、中南米、パフォ…

アートの境界は作り手が決める

// 境界を決めることは定義を作る方法の一つであり、それ以上でもイカでもありません。これは興味関心に応じて優先順位を定める方法の一つなのです。協会はつねに変化しています画、変化をつけることはアートの役割の一つでもあります。関心領域を決めたり、…

形は無限である

// 形が確定するまでは可能性は無限に開かれています。形は、無形との対極にあるものです。一つの形を解体することは、構造的に力強いだけでなく、意味が崩壊するという点においても面白いのです。形は、ある知覚やものの考え方を具体化したものです。具体化…

関係ないものを並べるだけでは複雑さは生まれない

// 同じ視覚空間の中に置かれた一つ一つの要素の個別の関係を丁寧に築いてこそ内容が生まれるのです。コラージュやバスティーシュ*1はデジタル技術の普及により非常に手軽な者になりました。しかし画像をコピー&ペーストするだけではココのイメージの集合以…

デザインするだけでなく、何かを主張せよ

// 心地よいデザインだけでは興味深い作品にはなりません。デザインは、実質的で説得力のある作品を作るための第一歩に過ぎないのです。成功するには、作品が素材とその組み合わせ以上の何かを表さなければなりません。作品自身が置かれた文脈における議論に…

誠実さはアートにおいて無意味である

誠実さはアートにおいて無意味である あなたの作品が一度アトリエを離れて世の中に出ると、誠実さは作品の成功にとって邪魔になります。アトリエから一歩外に出た瞬間に作品は自己完結しているべきで、作家が横に立って説明しないと伝わらない者であってはダ…

自分の作品と対話しなさい

// アトリエは独り言をつぶやく場所ではありません。つねに自分の作品と対話を続けるべきです。イメージの内なる論理をさぐり、それに応えられるよう自分を持って行くのです。対話の流れを無視して自分勝手なものを押しつけてはいけません。イメージには、あ…

制作に費やす時間と同じだけ、自分の作品を観察し、考え抜け

// 良い作品というのはゆっくり立ち上がるものです。作品の善し悪しは何時間も観察しないと正しく判断できません。制作の途中でたまに手を止めては一歩引いたところから自分の作品を見ることが重要です。作品を見た瞬間に受けた印象は決定的です。良い作品と…

遠近法を身につけなさい

// 遠近法は、手順通りに勧めればできるようになる数少ない技法です。これは空間を処理するのに欠かせないスキルなので、必ず身につけておきたいものです。 最も基本となるのは一点透視法と二点透視法です。 ここで言う「点」とは全ての平行線が一点に集まる…

五味太郎絵本図録

// 「五味太郎絵本図録」五味太郎 著(青幻舎)より 「みんなうんち」「さる・るるる」など、子どもの頃一度は目にした絵本で知られる五味太郎さん(71)のほぼ図録集。 1973年から400作近くを描いてきました。(五味さんの作品を読んで育った女性が編集者に…

イメージとは抽象的なものです

// 写真も例外ではありません。イメージはそこに表された物そのものではないのです。かつてそこにあった物の概念的*1あるいは機械的な複製物なのです。 当然のことのようですが、これらは私たちが物を知覚する時の態度と深く関わっているのです。絵画はさま…

世代ごとに表現は更新される

// アートは対象を描写する行為なので、描かれたものが各世代の傾向を反映することは当然のことと言えるでしょう。それは時代をそのまま反映したものとは言えませんが、変化の途上にある表現の一つの解釈と言えるでしょう。 アメリカの女性現代美術家カラ・…

アートは自己表現ではありません

// アートは自己表現と言うより、私たちを取り巻く文化そのものの表出、つまり外からわかる形にあらわし出すことです。 私たちは日々、大量の情報を受け取っています。これらの情報は私たちを形作るものです。情報を解釈し、自分や他人に対して説明すること…

構図はイメージづくりの基本です

// イメージの中のあらゆる要素を空間的に関係づけるものが構図です。 ドローイングでも絵画でも彫刻でも写真でも・・・構図はその見た目や雰囲気、そして意味をも変えてしまいます。構図のバリエーションは、音楽に於けるメロディのように無限です。 ピート…

メディアは表現の一部である

// メディアは作品の第一のアイデンティティです。 ドローイングでも、絵画でも写真でも、何が表現されているかは二の次です。メディアこそが内容を規定します。下手に描かれたものは見向きもされません。 一方、内容がたいしたことがなくても、完璧な技巧で…

アートはプロセスの賜物です

作品はプロセスを通じて生み出されます。コンセプチュアルな作品でも、実験的、情念的あるしは形式的な作品であっても同じです。素材や制作方法、イメージのシュッ種など全てがあなたの糸を反映して選択されたものでなければならないのです。プロセスは作品…

知識をいったん取り去り モノそのものに立ち返ること

// ・・・モーリス・メルロ=ポンティ(知覚の現象学) 私たちはつねに周囲のものから学んでいます。アートも世界から学び、表現するものです。アートは世界観*1を表現するだけでなく、世界から何を学びとったのかを表すものです。社会的にも政治学的にも、美…

ドローイングを身につけなさい

// ドローイングは独自の規範を持った一つの言語です。対象をまねて描き出すための単なる道具ではありません。ドローイングを身につけると、ものの見方が変わります。 今年(2016年)9月30日、東京ディズニーランドの名物として親しまれてきた「ディズニード…

アートはなんでもアリ

// アートとは、「アート」として多くの人に経験的に理解されている共通の感覚のことです。20世紀前半に活躍したフランスの芸術家マルセル・デュシャンの「泉」という作品は大量生産されている便器にデュシャン自身がサインしたものです。 現代アートに触れ…

アートは役に立たない

// アートは実用的なものではありません。実用的だったらそれはアートではないかも知れません。アートは生活の中では非現実的なものですが、だからといって不要なものでもありません。 ムナーリのモビール・アート。糸でつられた物体が風になびいて動くこと…

知覚とは相互的なものです

// 私たちがものを見るととき、意識的、もしくは無意識的な意味づけをしてしまいます。見ているものが一本の線であっても、そこのさまざまなものを投影して見てしまいます。 ロールシャッハテストで知られるように、人はイメージにさまざまなものを投影して…

無意識とは、名づけ得ない経験である

// イメージは、認知的なものであるとともに触媒的なものでもあります。この性質こそイメージに特別な力を与え、危険な魔力を持つものと大昔から信じられてきたゆえんです。イメージは経験として記憶にとどまるのです。 ウォーカー・パーシー(1916 - 1990.5…

言葉はイメージである

// ビジュアルイメージの力は、視覚的に受け止められるもの全てに宿ります。 書かれた言葉はシンボルであると同時に理解を触発する物です。 イメージと意味とが一度に具体化されているわけです。 一方で言葉は、抽象的なものならではのイメージを呼び起こす…

良い作品は、対象をよく観察することから始まる

// 対象をよく観察することはアートのプロセスの基本です。たとえあなたの作品が自然を写生するものだろうと、哲学的な思索のもとに構築されるものだろうと、観察力の有無は決定的に影響します。 目の前にあるものを見ることとができなければ、それを描写す…

身の回りの経験は、間接的であることが多い

私たちが受け取る情報の多くは様々な理由で編集され、形を変え、歪められたものです。それは政治的意図や商業上の目的、社会的な監修、伝達方法によります。 一時的な経験はないがしろにされます。どの段階でどのような操作が加えられたかを見抜こうとするこ…

遠近法にもさまざまな種類があります

// アジアの絵画などにはも、転移的透視法および軸測投影法という遠近法が使われています。 この方法では座標の2軸が30度開いて描かれ、消失点はありません。これは非線的なシステムで、だまし絵による空間的イリュージョンなどとは異なる仕組みに基づいて…

ドローイングとは痕跡を作ること

// 痕跡はそれぞれの正確と性質を持っています。あらゆる痕跡は作家の署名なのです。筆圧の強弱そのものが視覚的なリズムを生み出します。 曲がった線を描く時に先細りになったり、切れ切れになったりすると、勢いの良さが表現できます。 また、描く時にため…

人体をよく観察しなさい

// 人体は柔らかくて丸みがあり、タテヨコの筋肉でしっかりと形作られた複雑な構築物です。人体の質感は、楕円の連続として表せます。 また、人体に直線はなく、左右対称です。 人体を描くとき、楕円の集合として描きましょう。そうすることで、空間における…

図と地を意識せよ

// たいていのイメージは、抽象的なものであっても図と地があるものです。 つまり対象となるオブジェクト(目標物)があり、その背景となる空間があるのです。 これはビデオや映画にもいえます。図と地の関係はイメージの最も基本となる要素で、脳がイメージ…

コンセプトは具体化に先立つものではない

// モーリス・メルロー=ポンティ『意味と無意味』 アートは制作過程における発見の連続でできています。そして何よりも発見する能力は何かを発見する能力より優れているものです。 あなたの制作は旅のようなものだと思いなさい。 今まで見たこともないものを…

複雑さは矛盾から生まれる

// 世界は単純な者ではありません。複雑なもので充ち満ちています。複雑さの原因になっている矛盾を取り去りたくなるのはきわめて自然なことです。しかし、物事を単純化することで大事な要素を見逃してしまうこともあります。関連づけることが難しかったり矛…

コンテクストは意味を決定する

// 社会的あるいは文化的空間は特定の意味を持っています。その中で起こる出来事や置かれたものは常にそれを背負うのです。 アートの表現手段にも歴史的な意味があり、表現されている内容の枠組みを決定するのです。コンテクストというのはあてになりません…

アイデアだけではダメ

// まず技法を徹底的に身につけましょう。どんなにアイデアが優れていても、技術的に不十分であれば作品がだいなしになるだけでなく、技術の乏しさだけが目を惹くという結果になります。極度に洗練された技術は、内容のなさを覆い隠すだけでなく、イメージを…

柔軟な世界観を持ちなさい

// 20世紀までは、世界は堅牢な物質により構成されているものと考えられてきました。しかし今では、世界はもっと不確かなもので満ちていることが明らかとなっています。電子レンジの極超短波は私たちの体を貫通し、分厚い壁もくぐり抜け、あらゆる情報は瞬…

見た目は似ていても異なるモノを「シミュークラ」という

// ヴァーチャル・リアリティやヴァーチャルな体験はシミュークラです。政治や消費至上主義もシミュークラです。私たちが日頃集めたり消費しているモノ、コミュニケーションの俎上に上がるモノの多くは、私たちが一生オリジナルに触れることが出来ないものの…