チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

画家が絵に込めた思い

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日本の洋画のパイオニア、高橋由一よりも早く油絵の技を極め、日本人で初めてパリのサロンに入選。明治皇室から仕事を依頼されるほどのすご腕を持った画家・五姓田義松(ごせだ・よしまつ 1855-1915)。彼を特集したのが日曜美術館「忘れられた天才 明治の洋画家・五姓田義松」です。スタジオのゲストが驚愕したのが死のふちにある母を描いた「老母図」(明治8年)でした。母の臨終に立ち会いながら、その表情をカンバスに描き写し続ける画家の姿が鬼気迫るように浮かび上がってきたからです。

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この母を描いた小さなタブローは、この時代にあって驚嘆すべき内容を含んでいます。是非、展覧会で、そして日曜美術館で御確かめください。

現代のリアリズム絵画のトップランナー、諏訪敦さんは生々しくリアルに描かれた母の姿を見ながら、母と向き合う五姓田の心の内を無限の時間にたとえました。

 

日曜美術館 『忘れられた天才 明治の洋画家・五姓田義松』 ゲスト出演について: 画家の雑感

画家にとっては自分ができる最大の親孝行が絵筆を取ることだったのかもしれません。

画家は対象と向き合い、絵筆を走らせている間は永遠に時間を引き延ばせるのです。