チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

デザインのみかた

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デザインが緩いように見える広告があります。一点の傷や曇りも許されない商品のように広告にも完璧が求められがちです。その空気は作り手側にも無意識のうちに影響を与えます。「ディテールは詰めないといけないときはもちろんありますが、詰めない方がいいときもある。大切なのはそこに考えを巡らすことです」徳田祐司*1氏は表現以前の視野を広く持つことを提言しています。細部まで詰めて精緻化されたものが、人に届くこともあるし、逆にそれが興味を削いでしまうこともありえます。デザインとして質を高めることだけでなく、どうしたらこの広告が機能するのかを考える。俯瞰の視点と手元で作り上げる現場の作業と、常に行ったり来たりしながら研ぎ澄ませていくことが大切だといいます。

 

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オランダ・アムステルダムにある「hans brinker budget hotel」の広告。欠点のようなところを逆手にとって「愛嬌をつくる」コミュニケーションの方法に徳田氏は注目しました。 

https://www.creativereview.co.uk/cr-blog/2009/march/the-worst-book-in-the-world/

*1:クリエィティブディレクター。1990年武蔵野美術大学卒。電通入社。01年KesselsKramer(オランダ)に勤務。03年(株)電通コミュニケーションデザインセンターに帰属。07年(株)電通を退社、canariaを設立、現在に至る。独自にpeace design project 'retired weapons'を展開。adfestデザイン部門審査員。LUXART PARIS 所属。日本グラフィックデザイン協会会員。代表作にチョコラBB、いろはすユニクロなど「デザインには境界がありません。国境や言語、時代、分野にしばられることがありません。デザインはただひとりに向かって何かを伝えようとしているからです。そしてそれは大きなエネルギーになることがあります。」