チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

見えないものを探し当てる

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「自分で本当にドアを蹴破って入ってくる人、窓がなかったら窓をつくれる人、そういう人しかデビュー後、生き残れないと思う」松本清張賞の選考委員の一人石田衣良*1氏が語るように、文壇で生き残ることは大変です。対談相手の桜庭一樹*2氏は「一人になることって大事じゃないかなあ」と語ります。

サークル的な仲間といると、楽しいですよね。小説でも、仲間内だけの文法では認められるんだけど、その外には行かないような、そういう付き合いもあるんじゃないかと感じていて。でも、それって、初めてその小説を読んだ人には分からないし、仲間内だけの価値観で、そこに未知の読者はいない。同じ価値観の者同士が集まって「そうだよね、そうだよね」って肯定し合う確認作業をしていると、小さくなってしまう。仲間から離れたところで、人と違うものを読んだり、違うことをしたりするほうがいいんじゃないかなと思うときはあります。

松本清張賞対談(石田衣良桜庭一樹)で

https://www.bunshun.co.jp/award/matsumoto/talk2.htm

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*1:1960年生まれ。97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。03年『4TEEN』で直木賞受賞

*2:1971年生まれ。99年に作家デビュー。07年『赤朽葉家の 伝説』で日本推理作家協会賞受賞。08年『私の男』直木賞受賞