チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

才能を磨く方法

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真の努力をしたものは己の努力の至らなさを知る。だからその結果、どれほどの名望を得ようともそれを容易に信じようとはしない。自分を取り巻く人々のすべてが、自分よりすぐれたものだと信じてしまう。(勇気凜凜ルリの色 福音について)

 

作家・浅田次郎氏は類い希なストーリーテラーです。作中の人物たちは生まれも境遇も様々ですが、作者はその人生と真摯に向き合い、主人公の人生観や幸福感を語ります。「親が子を斥け、子も親に頼らなかったので、幼い頃から一人で生きることになった(中略)体を張って生きて来たという自信はある。」*1とあるように作者の半生は孤独です。孤独であるからこそ他者と自分との関係性に鋭敏にならざるを得ません。血のにじむような試練をくぐり抜け初めて見えた到達点のような気がします。

 

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*1:「僕は人生についてこんなふうに考えている」浅田次郎 著(新潮社)あとがき