チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

なるべく易しい言葉で語る。

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風景描写の緻密さ・美しさで知られるアニメーション監督・新海誠氏がテレビ番組の中で語った言葉です。ひとりで映像制作をこころざし自分が仕事をしながら身につけてきた技術で作り上げてきた監督ならではの作品に対する思いが込められています。

 

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映画『君の名は。』公式サイト

前作「言の葉の庭」から3年ぶりの劇場版「君の名は。」が今年8月に公開されます。その先駆けとして3月公開されるのが「彼女と彼女の猫」です。

 

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「僕はもともとアニメーション業界でやってきたわけではなく、ゲーム会社に勤めているときに自主制作で作品を作りたくなって、それで作ったのが『彼女と彼女の猫』でした。働きながら作っていたので、『彼女と彼女の猫』については完成させること自体が大きな目的で、だいたい2ヶ月で作りました。5分弱の短い作品で、カット数も70~80カットですが、自分にとっては大きなハードルを越えた経験でした。

彼女と彼女の猫」は新海監督が1999年に制作した短編アニメーションを下敷きに、実力派の制作陣*1が再構成した4話完結のシリーズです。2016年は新海誠に注目が集まりそうです。

「彼女と彼女の猫 -Everything Flows-」

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アニメーションには、フィクションには現実でどうしてもうまくいかない時、それを少しだけ助けてくれるチカラがあると思う。バンドエイドみたいに傷ができたところに貼ると、傷の治りがちょっとだけ早くなって。でも役割を終えたら剥がして捨てちゃうじゃないですか。アニメって、そういう存在で良いと思うんです。

 つらい時とか、こういうのを観たいなっていう時に観て。それで慰める事ができたら、大人になったらアニメの事を忘れちゃっても良いと思うんです。フィクションには、少しその人の事を助けるチカラがあるから、だから悪いものじゃないよなって想う。いつか忘れてしまっても良いから、でも必要な時にその作品を観て何かを感じてもらえればうれしいです。

http://www.anikore.jp/features/shinkai_4_3/

 

*1:監督は「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズや「氷菓」など、多くのヒット作品で演出を手掛けてきた坂本一也。「テラフォーマーズ」「アルスラーン戦記」などのライデンフィルムが新たに創設した「ライデンフィルム京都スタジオ」のスタッフ。脚本は小説版「彼女と彼女の猫」を手掛けた永川成基、キャラクターデザイン・総作画監督OVA「彗星のガルガンティア」で総作画監督を務めた海島千本。