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東独育ちの「EU大統領」は何を企んでいるのか?一見冴えない理系女子が独首相となり、ヨーロッパを牛耳るに至ったのはなぜか?「世界最強の女帝 メルケルの謎 」(文藝春秋)の中で、著者の佐藤伸行氏は、「長考の政治家」というキーワードで分析を試みています。

厳しい決定には必ずタイミングというものがある。遅すぎてもいけないが早すぎてもいけない。メルケルは、厳しい決定を下すに当たっては、「それしか仕方がない選択肢」を選ぶことが最も寛容だと考えている節がある。難しい問題を解決する上で、厳しい選択肢しかないのが普通だ。メルケルは、時間の経過とともに選択肢が狭まり、やがてはそれ以外の選択肢しかなくなるポイントが訪れることを知っている。その時点では。メルケルの下した決定が最善ではないにせよ、まだまし出あるように見える。その結果、国民の反発は緩和される。メルケルはそのようにして、決断の機が熟するのを待っている。

メルケルは、「時とは恵みのしたたり」であり、決断を引き延ばすことからむしろ有利な状況が生まれ、誰かが自分の味方になることを知っている。 ・・・「鳴くまでまとう不如帰」ではありませんか。

世界最強の女帝メルケルの謎 [ 佐藤伸行 ]

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