チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

情報革命の未来を、その目に。

今年のソフトバンクワールド2016の主役はペッパー君でした。

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情報革命の未来を、その先に。

と銘打たれた今年の催しでは「同時開催 pepper world2016夏」というイベントも開催されました。企業向けの量産型として普及に力を入れていく姿勢が伝わります。

写真はヘルスケアブースの前に並んだペッパーたちですが、イベントに先立ち、衣装を着せても大丈夫というモデルや、外国人旅行者がペッパーに商品(バーコード)をかざせば、英語や中国語で説明する機能、ネットを通じてソフトバンク側がペッパーの故障(掛詞ではなく)を自動的に検知する機能などが加わったそうです。

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22日(金)の基調講演では、ソフトバンクCEOの宮内兼氏の講演があり、その中でフランスから帰国したソフトバンクロボティクス社の社長である富澤文秀氏が、ロボットの出来ることと出来ないことを交えながら、ペッパーの裏側を支えるテクノロジーの現状と、可能性について情熱的に語っていました。

 

softbankworld.com

ペッパー君の普及は私たちがわかりやすい事例ですが、講演を聴講してまわって感じたのは、物と物がネットでつながる社会が急速に社会を変えていく。それも数年で。という速度の速さです。

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私たちがすでにグーグルやアマゾンで体感したように、その覇権を握るであろうものは、プラットフォームを支配した者です。このことが、まだ未開の土地であるIOT(Internet of Things)世界規模で進行していて、「勝者総取り」の競争に日本は負けるわけに行かないという熱気が伝わってきました。

見た目がロボットの形をしたペッパーは、人工知能により支えられるテクノロジーとサービスの表徴です。サービスはさまざまな局面で深く進化を始めていることが実感できます。(写真はIBMブース。ワトソンに関心が集まっていました)

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たとえば「IOTと保険」についてこんな新サービスが始まりました。

基調講演では、住友生命保険相互会社と南アフリカの金融サービス会社ディスカバリー*1が新たな取り組みを始めるという説明がありました。ディスカバリー社の社長Adrian Gore氏、住生の橋本社長が登壇して新しい「健康増進型保険」の説明をしていました。

この取り組みは、ディスカバリーのウェルネスプログラム「Vitality」を日本市場に導入する「Japan Vitality Project」というものです。

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従来型の保険はリスクのある人もない人も十把一絡げで、保険料を掛けるしくみでしたが、この保険は、契約者がウェアラブル端末などで自信の健康状態をクラウド上に提供します。クラウド上で走るウェルネスプログラムが、契約者の持つリスクを判定して保険料を増減させるというしくみで、日頃から健康に注意して生活している人ほど保険料が安くなるという仕組みです。保険会社も契約者を選別することができるので保険金の支払い総額を抑えることができるのです。

www.softbank.jp

双方にメリットがあるこの新サービスでわかるように、これまで捨てられていたビッグデータを回収して、高速で分析・判断処理することでコストを抑制する取り組みはどんどん進んでいます。

 

*1:Discovery。IoTを活用した健康情報・健康増進活動に関するデータの収集プラットフォームの構築等*で提携して、グローバルに評価を得ている