チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

地獄でなぜ悪い

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園子温*1監督作品「地獄でなぜ悪い」の作中人物平田のことばです。

 3.11以降『ヒミズ』『希望の国』と震災に触れる映画を連作で撮り、被災地で上映すると、被災地の人たちは「映画を作ってくれてありがとう」とは言ってくれるんだけど、どこか悲しそうな表情をしていたんです。そのとき、次に撮る映画は、明るくて楽しくて、何にも考えなくていい、コーラやビールの似合うポップコーン・ムービーを作ろうって。そんな気持ちから始まった映画です。頭を空っぽにして、大音量と大スクリーンで映画を観た後は“楽しかったね!じゃあ飯でも食うか!!”って、そういう映画を作りたかった

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園監督の作品が心を打つのは実体験に裏打ちされているからでしょう。自分が壊れる感覚を感じる青春時代の逸話を読むと、その破天荒ぶりがたまらなく面白い。人にはマネのできない人生経験が、誰もが心の奥底に封印した鍵を開け放つのかもしれません。

 

自殺サークル

自殺サークル

 

2001年5月31日、新宿で54人もの少女が電車にとびこみ集団自殺をした。生存者はただひとり――その名は小夜。古屋兎丸的都市伝説!!待望の復刊!!(2002年4月 河出書房新社 / 2013年9月 河出文庫) 

夢の中へ

夢の中へ

 

映画界のカリスマが描く、スピードと狂気の世界!社会現象を巻き起こした大ヒット作「自殺サークル」から3年。異端児・園子温が脚本をもとに、映像には写しだされていない世界を書き下ろす。(2005年6月 幻冬舎) 

愛のむきだし (小学館文庫)

愛のむきだし (小学館文庫)

 

衝撃作を発表し続ける園子温が、ヨーコ役に新進気鋭の女優・満島ひかりを起用し、映画界に殴リ込みをかける快進撃の発端となった映画の原作小説。(2008年12月 小学館 / 2012年1月 小学館文庫) 

希望の国

希望の国

 

「皆が想像できる単純な物語を更に深めたい」
決意した園子温は福島に何度も何度も通う。
描くべき人々は、すべてその道中にいた。
小野泰彦も、智恵子も、洋一も、いずみも、
鈴木健も、めい子も、ミツルも、ヨーコも、
犬のペギーも、役所の志村も、加藤も、警官も、自衛隊も……。
みんな、福島から生まれた。(2012年9月 リトルモア) 

非道に生きる (ideaink 〈アイデアインク〉)

非道に生きる (ideaink 〈アイデアインク〉)

 

社会の暗部を容赦なく明るみに出す刺激の強すぎる作家が「映画のような」壮絶な人生とともに、極端を貫いて道なき道を生き抜いた先の希望を語る。「これからのアイデア」をコンパクトに提供するブックシリーズ第4弾。(2012年10月 朝日出版社) 

けもの道を笑って歩け

けもの道を笑って歩け

 

サンフランシスコの路上生活から、ヴェネチアの国際映画監督へ。現代最高の奇才が語る「生」のむきだし。家族、宗教、セックス、伝統、国家、笑い、そして映画…生と向き合うヒント。(2013年9月 ぱる出版) 

毛深い闇

毛深い闇

 

愛知県豊川市で発見された、少女の不可解な死体。女刑事の娘・切子は、母親より早く事件の核心に迫ろうと、悪魔画廊の謎を探るが!?少女の夜の終わりを描く、世界的映画監督による衝撃作。(2014年6月 河出書房新社) 

受け入れない

受け入れない

 

はみ出すことで、世界は変わる。映画界の鬼才が世にぶつける書き下ろしの詩14編とエッセイ。伝統なんて、タブーなんて、普通なんて、常識なんて、受け入れない。(2015年6月 中経出版

*1:映画監督・脚本家。1961年12月18日生まれ、 愛知県出身。1986年『第9回ぴあフィルムフェスティバル』で映画『俺は園子温だ!』が入選。以降、メッセージ性のある作品をだし、世界の名だたる映画祭で高評価をうけ、多くの賞を受賞