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チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

知識をいったん取り去り モノそのものに立ち返ること

アートの言葉

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・・・モーリス・メルロ=ポンティ(知覚の現象学

私たちはつねに周囲のものから学んでいます。アートも世界から学び、表現するものです。アートは世界観*1を表現するだけでなく、世界から何を学びとったのかを表すものです。社会的にも政治学的にも、美学*2的にも、世界はあらゆる関係性の根源であり、知識に先立ちます。アートは世界から切り離せないのです。

 

モーリス・メルロ=ポンティ(Maurice Merleau-Ponty, 1908-1961)

フッサール現象学を受け継ぎ、サルトルボーヴォワールとともに実存主義の一角を担い、のちの構造主義やポスト構造主義の先駆けとなった哲学者、モーリス・メルロ=ポンティ。知覚や身体をめぐる彼の独創的な考察は、現代の認知科学看護学、さらにはアートなどにまで影響を及ぼしています。

artscape.jp

 

眼と精神

眼と精神

 

  

知覚の現象学 1

知覚の現象学 1

 

 

ジョルジョ・モランディ

モランディは同じような瓶や壺を少しずつ組み替えて配置し、傍目にはわずかにしかない差で、静物を生涯にわたって描き続けました。

モランディの絵画は「静謐」「静寂」といった形容で語られますが、実際は静かではないんです。「シンプル」でも「簡素」でもありません。

細部を見ていくと、オブジェ同士、あるいは空間同士がせめぎ合ったときの争いの痕跡が伝わってきます。

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左側のオブジェが高さをそろえて並べられていますが、円筒型をしたオブジェの後ろに隠れているはずの赤褐色の花瓶の端っこが、なぜかはみ出して円筒にニュッと食い込んでいます。このように細部を見ていくと、オブジェ同士、あるいは空間同士がせめぎ合ったときの争いの痕跡が伝わってきます。

目の前のオブジェが陶器なのか金属なのか、材質感自体はどうでもよくて、画面のなかでどれだけ力を持つか、もしくはボリュームがどれくらいあるかなど、パワーバランスのほうをむしろ重視していたのではないでしょうか。

bitecho.me

 

ジョルジョ・モランディ

ジョルジョ・モランディ

 

 

ジョルジョ・モランディ?人と芸術 (平凡社新書)

ジョルジョ・モランディ?人と芸術 (平凡社新書)

 

 

ジョルジョ・モランディ―静謐の画家と激動の時代

ジョルジョ・モランディ―静謐の画家と激動の時代

 

 

*1:誰それの「世界観」が好き、とよく言うように、作者のものの見方、世界のイメージです。もちろん、読者にもそれぞれの世界観がありますから、「あの作家は自分と世界観が近い」というような言い方が出来ます。あえて言えば、作者の思想です。平野啓一郎

*2:美の本質、美的価値、美意識、美的現象などについて考察する学問