読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

日曜美術館「至宝が伝える 天平の技術」漆胡瓶(しっこへい)

1300年前、大陸との交易の拠点となった奈良。正倉院には奈良の都にもたらされた当時最高級の品が数多く伝わります。

f:id:tanazashi:20161030165126j:plain

 

ペルシァ風の漆の水差し「漆胡瓶(しっこへい)」です。完璧なまでの曲線美。唐で作られ日本にもたらされたと言われています。

f:id:tanazashi:20161105193649j:plain

野を駆ける鹿、飛ぶ鳥や揺れる草花。

f:id:tanazashi:20161105193651j:plain

銀を文様のように切り抜いて貼り付ける「平脱(へいだつ)」と呼ばれる装飾の技法です。

漆胡瓶には長い間大きな謎がありました。木に漆を塗る漆器は長い歳月がたつとゆがみや割れ目が生じやすくなります。にもかかわらず漆胡瓶は1300年間もの間、形がくるわず装飾もはがれ落ちていないのです。

f:id:tanazashi:20161105193650j:plain

 

丈夫故に、内部は木を複雑に編んで作ったのではないかと考えられてきました。しかしX線を使った調査の結果驚くべき姿が明らかになりました。

f:id:tanazashi:20161105193652j:plain

映っていたのは木の編み目ではなく横向きの筋だったのです。さらに側面には階段状の構造も見られました。

漆胡瓶は木を階段状に巻いて行く「巻胎(けんたい)」といわれる技法で作られていることがはじめてわかったのです。

巻胎技法は今は数少ない地域でしか残されていません。

f:id:tanazashi:20161105193653j:plain

沈明姫(シン・ミョンヒ)さんは日本で巻胎技法を取り入れた作品をつくる数少ない漆芸家です。

その技法はシンプルです。

f:id:tanazashi:20161105193654j:plain

薄いテープ状の木を外側から内側に向けて巻き付けて行きます。

f:id:tanazashi:20161105193655j:plain

内側に巻くことでほどよく締め付けられた円盤が出来ます。

f:id:tanazashi:20161105193656j:plain

次に円盤を指でずらして巻いた木を押し出すと立体が出来るというものです。

f:id:tanazashi:20161105193658j:plain

 

できあがった形に漆をかけて固めると漆器が完成します。さらに木のずらし方を変えると見事な曲線を生み出すことが出来ます。

f:id:tanazashi:20161105193659j:plain

漆胡瓶はいくつものパーツを組み合わせて作られたと考えられています。

さらに巻胎技法の大きな魅力はいつまでもその姿を保つことにあると沈さんは言います。

f:id:tanazashi:20161105193700j:plain

f:id:tanazashi:20161105193701j:plain  

f:id:tanazashi:20161105193702j:plain

巻胎技法によってゆがみやすいという木の弱点を見事に克服した漆胡瓶。今も変わらずその美しさを放ち続けています。

 

 

blog.kenfru.xyz

 

【DM便送料0円】正倉院ポスター 漆胡瓶より ポスター ゴールド A4

【DM便送料0円】正倉院ポスター 漆胡瓶より ポスター ゴールド A4

 

 

【DM便送料0円】正倉院ポスター 漆胡瓶よりポスターナチュラル A4

【DM便送料0円】正倉院ポスター 漆胡瓶よりポスターナチュラル A4