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チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

日曜美術館アートシーン11月20日

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北斎美術館がオープンします。

1.クリスチャン・ボルタンスキー アニミタス-さざめく亡霊たち

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会期:2016年9月22日(木・祝)–12月25日(日)

第に他者の記憶のアーカイヴへとその主題を移し、1980年代には、ヨーロッパを中心に歴史認識を再考する議論が活発化した社会状況や、ユダヤ系フランス人の父親の死に呼応するように、先の大戦にまつわる歴史と記憶、殊にホロコーストを想起させるようになります。写真や衣服、ビスケットの缶などごく日常的な素材に人間の根源的なテーマを滑り込ませるインスタレーションは、それを知覚する鑑賞者の感情を揺り動かし、見るものと見られるものの記憶の交錯を生み出します。
東京で初個展となる本展では、時代の転換期の中で重ねられた歴史と、往来した人々の記憶を宿す旧朝香宮邸で、<亡霊たち>のさざめく舞台が展開します。踊る影に、名もなき人々の眼差しに、遠い地で微かな音色を奏でている数百本の風鈴に、そしてささやく「声」に、<亡霊たち>は立ち現れます。この<亡霊たち>は、すでに失われた過去のものではなく、「アニミタス」という言葉の語源が「霊魂」のほかに「生命」をあらわすように、今ここに存在しないもの(あるいは、したかもしれないもの)、まだ生まれていないものたちが、この世界に確かに存在し、そうした無数の「他者」と共に私たちは生きているということを伝えるものです。

www.teien-art-museum.ne.jp

 

2.高麗仏画-香りたつ装飾美

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会期:2016年11月3日(祝)-12月4日(日)

高麗王朝後期(13―14世紀)に生み出された類いまれな仏教絵画、それは王朝貴族の高い美意識と篤い信仰心の結晶でもありました。阿弥陀如来観音菩薩をはじめとするみほとけは、柔和な表情、繊細な衣の文様、温雅な色彩など気品と善美に満ちています。見る者の目を奪う華麗な装飾〔荘厳〕は仏の徳を表すものでした。新羅以来の伝統に唐から宋、元、さらに遼や西夏など、多様な大陸文化を飲み込み、深みある世界を醸した高麗人の心の豊かさがおおらかなみ姿から感じられるようです。
東アジア絵画史のなかでも独特の光彩を放ち、近年高く評価される高麗仏画ですが、現在その数は世界にわずか160点あまり。本展ではながらく国内でまとめてみる機会のなかったその名品が一堂に集います。修復後初公開となる重文《水月観音像(楊柳観音像)》(泉屋博古館蔵)を中心とした調査から細心緻密な技巧に肉迫、朝鮮半島に花開いたしられざる荘厳の美の秘密をも探ります。

www.sen-oku.or.jp

3.柳根澤

*写真

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会期:2016年9月24日(土)~12月4日(日)まで

これまで精神文化界の隠れた動向・遺産を見出し、再評価するような企画をお届けしてきた当館ですが、今回は満を持して、韓国現代絵画界の異才、柳根澤(ユ・グンテク、1965~)の制作の全容を世界に先駆けて紹介します。
 柳は大学で学んだ東洋画の伝統を生かしつつも、早くから東洋・西洋の枠を越えて絵画全体の課題を果断に追求しつづけ、2000年ごろから内外で広範な支持と期待を集める存在となりました。日常の生活空間を凝視しながら、常識にとらわれない大胆な絵画言語を駆使することで現実を凌駕する事物関係と空間性を創出してきた彼の作品は、驚きと不思議な情趣に満ちています。
 本展には初期の自画像・室内・食卓・風景・新作の図書館シリーズなど50余点の代表作に加えて、多数の卓抜なドローイング、ビデオ作品が出品されます。平凡と異常、生成と消滅、実在と幻影等の対立を魔術的に併存・転倒させてしまう柳の奔放かつ確信的な表現世界を、存分にご堪能ください。

www.tamabi.ac.jp

4.美術工芸の半世紀 明治の万国博覧会展Ⅱ さらなる挑戦

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会期:2016年10月29日(土)~12月4日(日)

万博での日本の国際舞台デビューを紹介した昨年の第1回の展覧会に続き、第2回として、明治時代中頃のバルセロナ万博(1888年)、第4回パリ万博(1889年)、シカゴ万博(1893年)を取り上げます。
日本からは、当代きっての美術工芸家たちが、もてる技術の粋を尽くして出品しました。今回は日本のさらなる挑戦を、美術工芸を中心に紐解きます。あわせて鹿鳴館華族会館ゆかりの品も特別公開いたします。

展覧会|久米美術館|品川区上大崎

5.さいたまトリエンナーレ2016

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会期:2016年10月29日(土)~12月11日(日)

戦後を代表する日本画家、福田平八郎・東山魁夷・杉山寧・平山郁夫・横山操らの作品をはじめ、中村正義・星野眞吾郷土画家の代表作、現代作家のさまざまな取り組み、「トリエンナーレ豊橋」の受賞作品など紹介し、日本画の概念が揺らいでいる現在、「日本画」に新たな地平はあるのかを検証します。

豊橋市美術博物館 | Toyohashi City Museum Art & history 

6.開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」

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写真*

 

会期:2016年11月22日(火)~2017年1月15日(日)

世界的な芸術家として評価の高い葛飾北斎【かつしかほくさい】(1760-1849)は、本所割下水【ほんじょわりげすい】(現在の墨田区北斎通り)付近で生まれ、およそ90年の生涯のほとんどを区内で過ごしながら、優れた作品を数多く残しました。
本展のタイトルには、二つの「帰還」の意味が込められています。一つ目は、約100年余りも行方知れずとなっていた幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻【すみだがわりょうがんけしきずかん】」が、平成27年に再発見され、海外から日本へ里帰りしたことを意味します。二つ目は、世界に散逸した北斎の名品が、生誕の地すみだに再び集められ、それが北斎専門の美術館で展示される、つまり北斎が名品とともにすみだに帰ってきたことを意味しています。
これら二つの意味での「北斎の帰還」を祝い、序章「北斎のイメージ」、1章「北斎の描いたすみだ」、2章「幻の絵巻-隅田川両岸景色図巻-」、3章「名品ハイライト」、以上の4つの構成で、前後期合わせて約120点の名品を選りすぐり展示いたします。
北斎の生まれ故郷に誕生した新しい美術館の建築や展示空間で、北斎の名品の数々をご堪能いただき、その芸術世界をお楽しみいただければ幸いです。

hokusai-museum.jp