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響くアートの愛好家

日曜美術館「ありのままこそ 応挙の極意」水墨画家・土屋秋恆

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極意 現実の世界に意識を向け、物事の道理を把握していれば万物を描くことができる

独学で絵の腕を磨いた応挙。写生の道を究めるうちに現実の空間をそのまま描くことに意識が向いて行きます。

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極意 石に三面を見ること 上の一面、左右の二面、あわせて三面

絵でも三次元を意識せよという応挙の言葉。実際どうやって表したのでしょうか。

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ここは世界初のバーチャルリアリティ専門のアートギャラリーです。

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なにやら怪しい動きをする土屋さん。応挙はその絵筆でどこまで三次元を捉えていたのか。3D空間に絵を掛ける特殊な装置を使って応挙の模写に挑戦します。

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模写するのは応挙の代表作「雪松図屏風」のうち右の雄松です。

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当時最大の流派の一つ狩野派の絵は横に広がるのが特徴です。リアルより様式美が優先されました。そんな狩野派の絵を3D空間に模写してみると、

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平らな面が三層に重なるだけです。では応挙の絵は。

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ポイントは横にまっすぐ走る太い柄だと、向こう側に広がる細い枝の重なる部分。3D空間ではどのように見えるのか。まっすぐ走る絵だと向こう側の枝の位置関係を探ります。

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土屋さんは、狩野派の絵とは違い、画面を回転させて描き始めました。さらに向こう側の絵だをより奥の方に向かうように描きました。松葉は自然に生えるように。

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「この陰になっている描写とその下に枝が描いてあるという時点で、自分から遠のいて離れて言っている枝と判断する。そうすると先端部分がはっきり見えている枝は、自分に近づいてきている。その辺が方向を判断するポイントかな」

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「見えてない雪の中でも葉組を応挙の頭の中で組んで、見えない部分の枝もしっかり整合性がとれて、中でこうなっているのではないかというものが見えてきますね」
「伝統的な立体感と3Dで世界を捉えているからこそこういうことがイメージできるのだろうと思います」対象の三面しっかり見つめた応挙の松です。

 

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