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チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

アートシーン・北海道の大地から~神田日勝展

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尾道市立美術館「北海道の大地から~神田日勝展」

2016年11月19日(土)~2017年1月15日(日)

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神田日勝(かんだ にっしょう)は32歳という若さで急逝した、画家であり農民でもあった画家です。1937年東京に生まれた日勝は、1945年疎開のために北海道にやってきました。鹿追に着いたのは終戦前日の8月14日。農業経験は全くありませんでしたが、開拓農民としてそのまま鹿追の地に根を下ろしました。やがて、農業をしながら、元々興味があった油絵に取り組むようになりました。

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神田日勝の絵の大きな特徴は、キャンバスではなくベニヤにペインティングナイフを使って描くという独自の画法です。初期の作品では、茶色を基調とするモノクロームの色調で家や廃品など、身の回りにあるものを克明に描きました。

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神田日勝は、営農の傍ら絵を描きましたが、その主要なモチーフは自身の生活に根ざしたものでした。自らが飼育していた馬や牛を通して生と死を、自画像から労働者、さらに高度経済成長期にさしかかった当時の人間像を描くことを通して自分の画家としての生き方を見つめました。

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 1956年の『痩馬』、翌年の『馬』で、あばら骨の浮き出た身体で精一杯首を伸ばして餌を食べる馬の姿を、65年の『死馬』では、身体をくの字に曲げて横たわる、おだやかな死に顔の馬を描きました。64年と66年の『牛』では、牛の切り裂かれた腹の赤い色が鮮明な印象を与えます。 

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神田日勝の作品には、身の回りのものでも、捨てられたものや日常生活のありふれたものに眼を向けたものがあります。最後の完成作であり代表作でもある『室内風景』部屋一面の新聞紙が本物と見紛うほどです。

 

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神田日勝の「馬(絶筆・未完)」

 この絵から北海道の農地開拓の厳しさ、農耕馬の力強さ、土臭さが漂ってくるようです。北海道の厳しい自然と鹿追という大地に根ざした暮らしがこの絵を神田日勝に描かせたのかもしれません。

 

www.ononavi.jp

 

神田日勝記念美術館

kandanissho.com