チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

日曜美術館アートシーン1月8日

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*前説*

1.日本の伝統芸能

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会期:2016年11月26日(土)~1月28日(土)

わが国は「伝統芸能の宝庫」と呼ばれるほど、各時代・各分野の芸能が伝承されています。こうした伝統芸能の保存振興のため、昭和41年に国立劇場が開場しました。今回は開場50周年を記念し、「雅楽」「能楽」「文楽」「歌舞伎」のほか、演芸や芸能など、わが国の伝統芸能全般について、芸能具や美術工芸品を通し、そこにこめられた日本人の美意識をご紹介いたします。

www.mitsui-museum.jp

 

2.長谷川潾二郎展

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会期:2016年12月3日(土)-1月22日(日)

大正・昭和期、画壇に属さず黙々と制作を続けた洋画家、長谷川潾二郎(1904-1998)は遅筆にして寡作、作品発表の場が少なかった為しばしばこの様に称されます。しかし写実的でありつつも幻想的な独特の画風は、活動当時から一部の高名な批評家・画商の間で高く評価されていました。
 この伝説的画家に魅了された1人、故藤井純一氏は岡崎市で長年にわたり作品の蒐集を続けてきました。藤井氏のコレクションは約130点の油彩画の他に版画やデッサン類、画材道具、モチーフからなり、現在は岡崎市美術博物館の所蔵となっています。
 潾二郎が信条とししたのは、目の前の現実世界を見つめ、「実物によってうまれる内部の感動」を描くことでした。身近に存在
する風景や日用品の数々と静かに向き合うことで見出した、日常に潜む美や奇蹟、さらには現実を通して画家が捉えた神秘的な世界が作品には現れています。

www.city.okazaki.lg.jp

3.戦国時代展

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会期:2016年11月23日(水)〜2017年01月29日(日)

日本における戦国時代といえば、下克上の言葉に代表されるように、室町幕府の衰退に伴って各地で群雄が割拠し、相次ぐ戦乱によって国の秩序が大きく乱れた時代だとイメージされてきました。ところが近年では、研究の進展により、このようなイメージが見直されるようになっています。

 幕府の衰退により政治的な中央集権が次第に薄れ、上杉謙信武田信玄毛利元就織田信長など有力な大名たちはそれぞれの地方で、自らの領国の経営に力を入れるようになります。その過程で、絵画や建築、そして茶の湯など、京都で成熟した文化は列島各地へもたらされ、新たな地域文化として再生産されました。戦国時代は列島規模で各地に大きな文化的、経済的な実りをもたらした時代ということができます。

 本展では、戦国時代に列島の各地で生成された歴史資料や美術工芸品を一堂に展示し、多様な広がりを見せる時代を叙述しつつ、逞しく躍動した人々の姿を追います。

www.edo-tokyo-museum.or.jp

4.On the Beach ヨーガン レール 海からのメッセージ

f:id:tanazashi:20170108164218p:plainヨーガン・レール*1

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会期:2016年10月08日(土) - 2017年02月05日(日)

ヨーガン レールは衣服、テキスタイル、ジュエリーなどをデザインし、その自然素材をいかした製品が高く評価されてきました。
1966年の初来日以来、70年代はじめには日本に居を構え、日本やアジアの素材、技術を生かしたものづくりをしてきた彼は、技術や職人が無くなりつつあることと並行するかのように、自然が破壊されていくことに心を痛めていました。
農園と住まいを沖縄、石垣島につくったヨーガン レールは際限なく海辺に打ち寄せるゴミに悲しみと憤りを感じ、ほどなく自分で拾い集めたプラスチックゴミをまた使えるものにしようとランプをつくりはじめます。本展はその照明作品を中心に、美しい海と汚れた海のコントラストを捉えた写真などを展示します。
また、プラスチックゴミを海鳥が食べてしまい命を落とすという現実を撮影してきたアメリカの写真家、クリス ジョーダンによる写真作品も特別出品されます。
ヨーガン レールは人間の生活の根源にある自然に、もう一度目を向けてもらえるよう、海洋投棄された廃棄物から美しく、また実用性のある照明をつくりました。生前、ヨーガン レールも評価していたクリス ジョーダンの写真とともに、海からのメッセージが託されます。

 

towadaartcenter.com

5.白描の美

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会期:2016年 前期:1月6日(金)~1月29日(日) / 後期:1月31日(火)~2月19日(日))

墨線を主体にモチーフを描き出す白描は、平安時代後半、様々な仏の姿を表した白描図像に盛んに用いられました。師資相承の中で密教僧の間に伝わった白描図像は、僧侶自身が転写することにより表れた楚々とした素朴な味わいがあります。やがて、図像の集積が進むと、高い画技を持った画僧や専門的な技術を持った絵仏師が携わるものも多くなり、観賞性の高い白描図像が制作されます。白描の持つ純粋で静謐な美しさには、彩色画とは異なる価値が見出され、歌仙や物語を描く技法の一つとしても展開します。
本展覧会では、白描の描法が用いられた図像・歌仙絵・物語絵を合わせて取り上げることで、画題による描線や画趣の差異、あるいは共通性を具体的に明らかにし、白描画特有の美意識に迫ります。また、中世の白描図像から幕末のやまと絵作品にまで視野を広げることで、時代による描き手や美意識の違いによって白描の技法がどのように理解され、表現と結びついていくのかを考察したいと思います。著色画や淡彩画とも異なる、白描画の魅力をご紹介します。たおやかな描線の美をお楽しみ下さい。

www.kintetsu-g-hd.co.jp

 

6.没後10年 ナムジュン・パイク「2020年 笑っているのは誰 ?+?=??」

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ナムジュン・パイク*2

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会期:~1月29日(日)

ビデオアートの父」として知られるナムジュン・パイクの没後10周年記念展です。展覧会タイトルは、23年前の1993年にパイクが発した「2020年に笑っているのは誰か」という大胆な予測にちなんでおり、展示会場内に答えが隠されています。パイクがドイツと日本を拠点に活躍した70年代から90年代にかけてのインスタレーション、ビデオ、ペインティング、ドローイングなど230点を通じて芸術家パイクの人間像や思想的背景に迫ります。パイクが生涯を通じて共同制作を行ったドイツ人アーティスト、ヨーゼフ・ボイスに関する作品群も紹介

watari-um - exhibition ナムジュン・パイク、没後10年、2020年笑っているのは誰

*1:Jurgen Lehl、1944年 - 2014年9月23日)は、テキスタイルデザイナー/ファッションデザイナー。ポーランド生まれのドイツ人

*2:1932年7月20日 - 2006年1月29日。韓国系アメリカ人の現代美術家。ビデオ・アートの開拓者であるとともに、その代表的な存在である