チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

日曜美術館アートシーン2月26日

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1.リニューアル記念 特別名品展+ 杉本博司「海景 – ATAMI」 MOA美術館

 

会期:2017年2月5日(日) – 3月14日(火)

MOA美術館は、約11か月に及ぶ改修工事を経て、2017年2月5日にリニューアルオープンを迎えます。展示スペースの設計は、世界的に活躍する現代美術作家・杉本博司氏と建築家・榊田倫之氏によって主宰される「新素材研究所」が手がけました。屋久杉、行者杉、黒漆喰、畳、など日本の伝統的な素材を用いつつ、展示される作品の美を最大限に生かす展示空間を創出しています。

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本展はリニューアルオープンを記念し、創立者・岡田茂吉のコレクションの中から厳選した日本・中国美術の名品を展覧するものです。さらに、杉本博司氏の代表作「海景」シリーズの中から、熱海の海を撮影した「海景-ATAMI」や映像作品「加速する仏」などもご紹介します。

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尾形光琳の代表作として知られている国宝「紅白梅図屏風」や、京焼の大成者 野々村仁清の茶壺の中でも最高傑作として名高い国宝「色絵藤花文茶壺」等、永く愛された日本美術の精華を、新しい展示空間で是非ご堪能ください。

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blog.kenfru.xyz

 

www.moaart.or.jp

 

2.ロダン没後100年 ロダンと近代日本彫刻 小平市平櫛田中彫刻美術館

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会期:2017年2月3日(金)~3月12日(日)

f:id:tanazashi:20170226201047p:plain《考える人》《地獄の門》などによって世界的に知られる彫刻家オーギュスト・ロダン(1840-1917)。ロダンの没後100年を機に、本展では、ロダンが日本の彫刻に与えた影響を、ロダンと国内の彫刻作品を取り上げながらこれまでにない広い角度から紹介していきます。彫刻史におけるロダンの存在の大きさを、改めて認識できることでしょう。

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展覧会情報「展覧会のスケジュール」 | 小平市平櫛田中彫刻美術館

 

3.深く澄んだ世界を求めて-清宮質文と版画の魅力 群馬県立館林美術館

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会期:2017年1月4日(水)~4月2日(日)

2017年に生誕100年を迎える清宮質文(せいみや・なおぶみ)[1917-1991]の作品は、静謐で夢幻的な世界で知られ、多くの愛好者を得ています。複雑な色調の摺りによる木版画や、詩情豊かなガラス絵など当館に寄託されている清宮作品を、藤牧義夫南桂子柄澤齊らの作品と共に紹介します。

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群馬県立館林美術館_展示予定

4.ブリューゲルレンブラントルーベンス バロックの巨匠たち 姫路市美術館

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会期:2017年2月8日(水)-3月28日(火)

今日多くの人に親しまれている「バロック」という言葉は、「いびつな形の真珠」という意味のポルトガル語 「バロッコ(barroco)」に由来し、ひとつの時代を総称する言葉として19世紀の後半から使われるようになりました。ルネサンスと並ぶ時代精神の表現である「バロック」は、16世紀末のイタリアから始まり、やがてヨーロッパ全土へ伝播し、さらに中南米文化にまで影響を与えました。

本展覧会は、「バロック」を主に16世紀末から18世紀初頭にかけて西洋の広汎な地域に表れた多様な美術様式と捉え、4つのセクション(イタリア絵画、オランダ絵画、フランドル絵画、ドイツ・フランス・スペイン絵画)44点からその展開を一望します。

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企画展示室:姫路市立美術館

 

5.根付 ~江戸と現代を結ぶ造形~ 展  三鷹市美術ギャラリー

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会期:2017年1月14日(土)~3月20日(月・祝)

根付(ねつけ)は、印籠や巾着などの持ち物を携帯する際に紐の先端に付け、帯にくぐらせ留具として用いる小さな彫刻(細工物)です。ポケットがない和装の時代には日常的な実用品であった根付ですが、意匠や細工が次第に洗練され、庶民文化が成熟する江戸後期に全盛期を迎えます。裕福な町人は素材の贅沢さや技巧の精密さ、洒脱で機知に富む意匠を競い合い、根付は装飾品であると同時にコレクターズアイテムとしての性格を強めていきます。しかし明治以降洋装化とともにその需要は衰え、欧米人によって美術工芸品として新たな価値を見いだされた根付は、その多くが海外へ流出しました。

f:id:tanazashi:20170226202250p:plainこうして国内から消えてゆくかに見えた根付ですが、主に海外向けの輸出工芸品として存続し、戦後は研究会の発足や展覧会の開催など根付を再評価する動きが盛んになります。1970年代には作り手の側で大きな意識改革がおこり、伝統的な根付のコピーを制作する<職人>から、オリジナルな発想で独自の個性を発揮する<芸術家>へと移行していきます。f:id:tanazashi:20170226202251p:plain

本展覧会では、「京都 清宗根付館」が所蔵する江戸から近代にかけての伝統的な根付と現代根付約300点をご紹介します。新しい素材や現代性を盛り込みながら今も息づくその魅力と、江戸と現代をつなぐ造形の妙をご堪能ください。

古根付 約60点、現代根付(印籠含) 約245点

 

mitaka.jpn.org 

6.「煌めく刺繍布 フルカリ」―針で綴る華やかな世界― 岩立フォークテキスタイルミュージアム

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会期:2016年12月1日-2017年3月18日

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パンジャーブ地方は、その名の通り5つの大河を持つ、肥沃な大地とあふれる太陽の光に満ちた穀倉地帯です。1947年、インドが英領インドから独立する時、イスラーム教徒の多い西側はパキスタンに、ヒンドゥー教徒の多い東側はインドに属することになりました。同時にパンジャーブ地方もインドとパキスタンの東西に分割されました。

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 今回、展示する煌めく刺繍布「フルカリ」は、独立以前のパンジャーブ地方の農村で女性たちに愛用されたベールです。

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フルカリは自家製の木綿を摘み取って紡いだ糸を細巾に手織りし、3枚を接ぎ合わせて大きな布に仕立てます。地色は茜の濃淡の赤茶系と藍の深い濃紺が多く、赤はヒンドゥー教徒の間では神に敬意を払う色とされ、藍もクリシュナ神の肌の色であり、夜明けを意味します。刺繍糸は撚られていない絹の真綿糸が用いられ、主にダーニングステッチで埋め尽くしていきます。特に西パンジャーブ(パキスタン)のバーグと呼ばれる庭園を表した幾何学文様のフルカリは、布の裏から布目の織り糸を数え、拾いながら刺していきます。表面には長い糸目が全面を埋め尽くし、まるで絹のブロケードのようになり、糸の向きを変えた部分は光の反射で違った色に見え、光を効果的に捉えています。

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一方、東パンジャーブ(インド)はサインチフルカリと呼ばれる、晴れの日に相応しい、愉しい暮らしの図が具象文様で描かれます。動物や人物、憧れの装身具、娯楽のゲーム盤など、豊かな暮らしへの願いが込められています。(表紙のフルカリ)
 一つとして同じものがない、様々な絵文様のフルカリを初めて一堂に並べます。

IWATATE FOLK TEXTILE MUSEUM