チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

アートの境界は作り手が決める

f:id:tanazashi:20170302175322j:plain

 

境界を決めることは定義を作る方法の一つであり、それ以上でもイカでもありません。これは興味関心に応じて優先順位を定める方法の一つなのです。協会はつねに変化しています画、変化をつけることはアートの役割の一つでもあります。関心領域を決めたり、新たに優先順位をつけたりすることで私たちはアートを通じて自身を再定義し自分の生きるコンテクストを見直すことができるのです。協会を曖昧にすることは定義をぼかすことになります。また、協会を動かすことは新たな定義を生むことでもあるのです。

http://www.tachikawa-chiikibunka.or.jp/faretart/wp-content/uploads/2015/03/dc482bc502249c520707d5785cca67e7-780x750.jpg

ヴィト・アコンチ*1

アコンチは空間の意味をがらりと変えてしまう仕事をする作家ですが、昔はパフォーマンスをすることによって美術というものの見方や常識をかえてきました。やがてパフォーマンスの場の装置に関心が移り、ついに空間自体への変容へと向かったのです。今回は、舗道そのものが車になるという作品をつくりました。それは車社会に対する疑問にもなっているのです。

*1:1940年ニューヨーク生まれ。60年代より、自作の装置の中でパフォーマンスを行う活動を始め、その後ビデオの発達とともに行為を収録し、これを独立した作品として発表するようになる。71年よりニューヨークとパリのソナベント・ギャラリーで発表。これを契機にホイットニー・ビエンナーレや、ニューヨーク近代美術館の企画展など、グループ展に参加。76年のヴェネチア・ビエンナーレ以来、ドグメンタ展等様々な海外の重要な展覧会へ出品を重ね、国際的認知度も高まる。近年、従来パフォーマンスの背景となっていた装置の部分が拡張し、セントルイスのルミエール公園や、アトランタの「柱の庭」など、環境自体が作品となり、観衆がその中に入り込むことで一つの流動的な風景を作り出すような作風となってきている。