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響くアートの愛好家

ゆきむらではなくセッソンと読んでくれ。「雪村-奇想の誕生」

尾形光琳も惚れた独創的な水墨画です。

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3月28日より

「雪村-奇想の誕生」(東京藝術大学大学美術館)

戦国時代、東国で活躍した画僧、雪村周継(せっそんしゅうけい)。武将の子として生まれながら出家して画業に専心した雪村は、故郷の茨城や福島、神奈川など東国各地を遍歴しました。その生涯は未だ謎に包まれていますが、ひときわ革新的で、また人間味あふれる温かな水墨画を描き続けた、ということだけは確かです。この展覧会は、雪村の主要作品約100件と関連作品約30件で構成される最大規模の回顧展です。
伊藤若冲歌川国芳など「奇想」と呼ばれる絵師たちの「先駆け=元祖」とも位置づけられる、今まさに注目すべき画家、雪村。雪村の「奇想」はどのようにして生まれたのか、その全貌に迫ります。

絵は中国がに倣うものというのが滋養式だった戦国時代にあって、雪村は伝統的な中国画の枠を大きくはみ出した絵を描きました。背中を見せて両手を広げる呂洞賓呂洞賓道教における仙人の一人で、民衆に愛されたいわばヒーローのような存在です 。正面から描くのが普通ですが、雪村は独創的な視点から龍と対峙させました。呂洞賓の顎に蓄えられた長い髭、衣の裾、帯、臀部の大きなふくらみに気づいた瞬間、絵画空間が動き出します。雪村の絵は、見ていると心がザワザワしてくきます。関東・東北の諸大名家に多くの作品が伝わることから武人に好まれたことがわかります。

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《蝦蟇鉄拐図》

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重要文化財《風濤図》