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パリ大改造の光と影

1800年代のパリの街並みや風俗を伝える美http://www.museum.or.jp/uploads/imdb/file/event/00087979/00087979.jpg術展「19世紀パリ時間旅行~失われた街を求めて」が練馬区立美術館で始まります。

 

19世紀パリ時間旅行―失われた街を求めて―〈練馬区独立70周年記念展〉

2017.04.16(日)~ 2017.06.04(日)

 

今あるパリの景観を作り出した「パリ大改造」(1853-70)は、印象派をはじめとした画家たちにとって格好の題材となりました。都市の発展は美術を花開かせたのです。その影でかつての町並みや人々の暮らしは容赦なく破壊されていったことはあまり知られていません。この展覧会は新都市誕生という開発する側の持つ光の部分と、開発される側、いわば影の部分とを比較することで、都市の繁栄が持つ二面性を気づかせてくれます。

この大改造では、多くの犠牲も強いられました。パリ中心部では、下層民の過密状態の劣悪な居住環境は改善されることなく、都市部の労働者や職人はパリ周縁部へと強制的に追いやられ、破壊と変化に人々は翻弄されました。苦しみと不満が募る中で、昔ながらの街並みや消滅したコミュニティを懐かしむ声が聞こえはじめます。懐かしいパリの路地風景を版画におこしたアドルフ・マルシアル・ポテモン(1828-83)の『いにしえのパリ』(1866)には、そのようなノスタルジーが反映されているのです。これは、ユゴーバルザックに描かれたかつてのパリを私たちに伝える唯一の版画連作です。

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