チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

日曜美術館アートシーン5月7日

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1.木魂こだまを彫る-砂澤ビッキ展(神奈川県立近代美術館 葉山)

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ビッキはアイヌを両親に北海道旭川市で生まれた。幼年期に民族の伝統的な木彫の技術を身につけたという。20歳を過ぎてから阿寒湖畔の母親が営む土産物店で働き、時折上京。神奈川県・鎌倉の文化人サークルに出入りし、東京の美術の公募展に出品して創作活動を開始。30代半ばに札幌に転居し、工芸的な小さな作品を数多く手がけた。作風が大きく転換したのは昭和53年、北海道北部の音威子府(おといねっぷ)村に転居してからだった。脂が乗り始めた40代後半、廃校となった小学校をアトリエとして使い、雄大な自然と対峙(たいじ)しながら大作に打ち込んだ。「神の舌」や、トーテムポールをイメージさせる高さ3メートルほどの「TOH」など存在感のある作品は、都会から離れた自然の中から誕生した。

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会期:2017年4月8日(土)~6月18日(日)

戦後日本の木彫彫刻界の巨匠・砂澤ビッキ(1931~1989)の本州で初めてとなる回顧展。砂澤ビッキは北海道の旭川市で生まれ、戦後1950年代にモダンアート協会や読売アンデパンダン展に彫刻を出品して注目を浴びました。ビッキの彫刻20点と絵画や素描デッサン約50点を展示公開します。

www.moma.pref.kanagawa.jp 

2.よみがえる画家-板倉鼎・須美子展(目黒区美術館

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会期:2017年04月08日 ~ 2017年06月04日

1920年代、共にパリに留学し魅力的な作品を数多く残しながら、惜しくも早世した板倉鼎(かなえ)・須美子夫妻の画業を回顧するとともに、二人と親交の深かった岡鹿之助はじめ、当館所蔵の、同時代にヨーロッパ留学・滞在中の画家たちが描いた作品で学んだ作家たちの作品をあわせて展観し、これまで一般にはあまり知られてこなかった板倉夫妻を中心に、当館がテーマのひとつとしてきた戦前期の「画家の滞欧」の興味深い一側面を展示いたします。

mmat.jp

3.うつわ ドラマチック展(滋賀県立陶芸の森)

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会期:2017年3月11日(土)~6月11日(日)

やきものの“うつわ”は、世界各地でつくられ暮らしの中で用いられています。

 “うつわ”とは、まさにやきもののシンボルであるといえるでしょう。また、現代の陶芸において“うつわ”は、用途を離れやきものの美を表現するテーマのひとつになっています。
 イギリスでは用と美の融合を探求したバーナード・リーチらを先駆けとし、ルーシー・リーに続く作家たちは、使う器から、魅せる“うつわ”へとその美の領域を広げていきました。戦後の国々がたどったそれぞれの 道筋、そしてつくり手たちの個性-。これが “うつわ”の中に、さまざまな国々の特徴とともに映し出されています。

 本展では、世界の陶芸家たちが“うつわ”の中にドラマチックに映し出す、美の競演をご覧いただきます。 

好評開催中 !!特別企画 うつわ ドラマチック展 | 公益財団法人 滋賀県陶芸の森

 

4.日本画山脈 再生と革新~逆襲の最前線(新見美術館)

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会期:2017年4月13日(木)-5月28日(日)

文明開化を迎えた明治期、西欧から移入された「西洋の絵画」に対して、我が国の伝統的な絵画表現を受け継ぐものとして、「日本画」という言葉が生まれました。時代のうねりの中で日本画家たちは互いに関係し合い、伝統的な技法や独自の美意識を受け継ぎ、あるいは西洋絵画の影響も受けながら常に新しい日本画の創造を模索してきました。
太平洋戦争を経て、社会構造や価値観の大きな変革の中で、危機的な状況に晒されながらも新しい日本画の模索は続き、現在に至っても時代に即した新しい表現、次世代へと続く新しい日本画の創造をめざし多彩な挑戦が続けられています。
本展では、「戦後日本画の再生」に挑んだ七人の巨山を中心に、戦後の流れを受けて花開いた現在の巨匠たちの「不動の日本画表現」、そして具象の系統に連なる新世代の作家たちの「越境する表現」を通し、戦後から現在まで続く日本画壇の流れを俯瞰するとともに、日本画表現の現在地点を紹介します。

日本画山脈展公式ホームページ

5.沖縄本土復帰45年特別展「写真家が見つめた沖縄 1972-2017」(沖縄県立博物館・美術館)

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会期:2017年4月25日(火)~5月21日(日)

沖縄では1972年の本土復帰以降、世界的にも評価の高い写真家たちが独自の視点で沖縄の姿を撮影しており、現在も多数の写真家が活躍しています。本展では彼らの写真約150点により、本土復帰から今に至る沖縄の姿を大規模に展観します。

www.museums.pref.okinawa.jp

6.ヴォルス――路上から宇宙へ(DIC川村記念美術館

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会期:2017年4月1日(土)~7月2日(日)

ヴォルス(1913-1951)は、音楽と詩に親しみ、独学で絵を描くようになった稀有な芸術家です。 第一次大戦後のドイツに育ち、フランスに移り住み、1930年代にまず写真家として認められました。

http://www.cinra.net/uploads/img/news/2017/20170215-wols.jpg

同展では、DIC川村記念美術館を中心に、国立国際美術館大原美術館横浜美術館、J・ポール・ゲティ美術館、東京都写真美術館と個人が収蔵するコレクションから、写真、水彩画、油彩画、銅版画、ヴォルスの言葉など約120点を紹介。ヴォルスが撮影した、画家で彫刻家のマックス・エルンストや作家のジャック・プレヴェールをはじめとする文化人のポートレートも出品される。

開催中の展覧会 | DIC川村記念美術館