チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

日曜美術館「見つめる眼 震える心」水野暁

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「The Volcano-大地と距離について/浅間山-」(145.5×227.3cm)

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大きなキャンバスを運ぶ男。水野暁は、晴れた日にはアトリエの隣の梅林へ。

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描いているのはもちろん梅。どんどん変化する梅に翻弄されながら、何年も描けて描いてきました。

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時代に逆行するような地道な現場主義を水野は貫きます。

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「カメラとか3Dとか、バーチャルメディアとか発達してきてすごいじゃないですか、表現も」

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「それでもなんでこんな原始的な方で描くのかというところ、意外に大事なところだと・・・」

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20年近く前、磯江の絵に惹かれた水野はスペインのアトリエを訪ねました。

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その時、水野が効いた磯江の言葉。

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ものの形をすぐ決めるな。ものの存在を感じなさい。

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「ものを見ているんだけど、もっとその表層じゃなくてもっと奥の方に手をのばすような感覚で見ていくような感じ」

 

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存在を描くということとは・・・巨大な現実にミズノの視線は向かいました。

浅間山です。

「来るたびにこの迫力に圧倒される」

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巨大な大地の隆起。浅間山。水野が絵にすることにしたのは故郷の火山でした。

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「ここから、ここにキャンパスを立てて描いていました。ここから見たら山しかないわけです。自分の技術とか・・・」

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「今までのものだけではどうやって描いたらいいのかわかんないというか、太刀打ちできなさというか・・・」

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「そうすると自分の目の前で刻々と変化していく季節とか・・・」

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「大気とか、山の見え方とか、毎日毎日変わるわけですけど、その中で代わっていくものがあったり、変わらないものがあったりとか・・・」

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「自分にとって現実とは何かそこを絵を通して探りたいとか、そこを考えた時、この場所に来て」

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「この山を自分の目で見ていろんなものを感じてそれを表現していきたいという思いがあったんですよね」

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現実は常にゆらぎ、人の心も震えている。それをいかに絵にするのか。この絵は現実そのものへの水野の挑戦でした。

 

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ものを見て描くことにこだわる水野暁。見るということ、描くということとはどういうことなのか。

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ゆらぎうねり、姿を変えてゆくものを描き続けてきました。

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このリンゴの木。よく見ると花と実が一緒です。

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現実にはありえない光景は見つめる時間の中で生まれました。

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その水野が新たに始めたのが年老いた母を描くことです。

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パーキンソン病のお母さんの体は時折制御不能となります。揺れ動く母を見つめることが今の水野にとっていちばん大切なことです。

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