チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

「今と昔の愛人形展」に長蛇の列

【6月10日】休日で賑わう渋谷の街。東急文化村の道路を挟んだ向かい側の通り。ビルを取り囲むように人の列ができています。

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行列の最後尾は信号の赤ランプの下のあたりまで届いています。松濤のお屋敷街です。走っている人も見かけます。列の長さは50メートルはあるでしょうか。列の先頭に向かうと・・・

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長い列の先頭はビルの脇の入口に吸い込まれていました。行列はなかなか動き出しません。プリントアウトされた一枚の紙が展覧会の入り口であることを示しています。

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オリエント工業*1が開催した40周年記念展「今と昔の愛人形」展とあります。なんの色気もない告知ですが、そうしなければならない理由があるのでしょうか。一般1000円、障がい者800円とあります。

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この写真を撮ったのが午後4時。入場開始は2時とあるので結構な待ち時間です。いったん中に入った人がしぶとく鑑賞している姿が頭に浮かびます。最後尾の客はいつ入場できるのでしょうか。

http://i.huffpost.com/gen/5350114/images/n-LOVEDOLL-large570.jpg

男性向けラブドールの展覧会「今と昔の愛人形」が渋谷東急本店そばの「アツコバルー」で開催中。新聞でも正面から取り上げられたのにはオドロキです。行列には若い女性も多く並んでいたような気がします。

進化した「ラブドール」女性に人気の理由 熱気が伝える秘めた欲望 - withnews(ウィズニュース)

 

かの人形の祖先スジにあたるのが「南極2号」。山上たつひこが「喜劇新思想体系」あたりに登場させていたようなキワモノ感を感じる商品でした。だっこちゃんとタコ人形を合体させたような人形に場末の卑猥感を感じた記憶があります。展覧会には女性客も訪れていると聞き二度ビックリ。「ほぼ日」サイトでもみうらじゅん氏のインタビュー記事にかの人形がさりげなく登場していました。ワイセツも進化するものだなァと感じざるを得ない展覧会です。篠山紀信が太鼓判を押しているのが効果的です。

http://l-amusee.com/atsukobarouh/schedule/assets_c/2017/04/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88_WEB-thumb-650xauto-3338.jpg主催は業界大手のオリエント工業(東京・上野)。創立40周年を記念して5月20日から6月11日まで開いている。男性向けラブドール展、女性も殺到 性へのまなざし変わってきた?

作品は東京藝大出身のアーチストが手がけていると聞いてびっくり。ろくでなし子さんもこの辺からはじめて行ったら手鎖を受けずに済んだかも知れないと妄想。

https://spice.eplus.jp/images/Vw6qdyVTtpT3OaR2g9MzKeIvhCrIvYPlne9023tI1NkGjQhYoA0I1MW6XczjG485

ハイレベルなメイク技術を持つオリエント工業のメイクアップに注目。
実際のメイク行程のヘッドを並べ徹底解説!メイク好き女子には必見です。
レアなアレンジメイクをされたヘッドの即売会も開催。いつもと違ったイメージを楽しめると同時に、世界に一つしかないオリジナルフェイスを手に入れるチャンス!

「最新作まで17体が並ぶ。実際にさわれるドール」とあります。

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https://pbs.twimg.com/media/DB6267kVoAA37SA.jpg

 

https://pbs.twimg.com/media/DB2tTl6U0AASxgj.jpg

「一部を除き撮影可能」というのも時代の要求に誠実に答えているように思います。入場料金を考えてもファンにとっては破格の展覧会かもしれません。

twitter.com

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オリエント工業40周年記念展「今と昔の愛人形」 | Schedule - スケジュール | アツコバルー ATSUKOBAROUH arts drinks talk

 

篠山紀信写真集

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篠山紀信がラブドールを撮る! LOVE DOLL×KISHIN SHINOYAMA|美術手帖

LOVE DOLL×SHINOYAMA KISHIN

LOVE DOLL×SHINOYAMA KISHIN

 

「 LOVE DOLL×SHINOYAMA KISHIN」 篠山紀信 著(小学館

篠山紀信によるラブドールの決定的写真集

ラブドール」は、かつてダッチ・ワイフと称され、男性の愛玩用として誕生しましたが、東京藝術大学大学院を修了したスタッフを擁するオリエント工業が造形する最新の「ラブドール」は、世界最高水準の技術、芸術性をもって独自の進化を遂げ、そのクオリティが極めて高く評価されています。その世界的にも稀有な現代アート作品「ラブドール」と出逢った篠山紀信が独特な視線で見つめ、捉え、かつてない「ラブドールの世界」を生み出しました。夢とうつつ。ドールと人間。生と死とは。観る人の感性を静かにかき乱す「人間の現在」を問う問題作です。
さらに「ラブドール」に造詣の深い美術史家の山下裕二氏による解説「『ヒトガタ』の日本美術史」には、日本における「造形」と「ラブドール」の美術史的意義が詳述されています。
篠山紀信が撮るラブドールは、この写真集で、まさに生身の女性と見まがうほどの画像として読者に提示される。多くの読者は、「工業製品」が「アート作品」を凌駕するほどのクオリティーを獲得していることに驚嘆されるに違いない。〉
(美術史家・明治学院大学教授/山下裕二氏「『ヒトガタ』の日本美術史」より)

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*1:日本の東京都台東区にあるダッチワイフまたはラブドール製造会社。創業は1977年、代表者は土屋日出夫