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水墨の風 ―長谷川等伯と雪舟

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「風」は、「かぜ」と読めるのと同時に、「画風」「遺風」といった言葉からもわかるとおり、「流儀」や「様式」といった意味も含んでいます。日本における水墨の「風」を考える上で欠くことのできないのが、雪舟長谷川等伯というふたりの画家です。雪舟は、当時の日本で重んじられた画法を学びながらもそれに飽き足らず、中国に渡って日本とは全く異なる本場の絵画動向に触れ、強い表現性を持つ水墨画を生み出すに至りました。そして等伯は、雪舟以後に大きな飛躍をとげた水墨画をさらに変革し、日本人の心性にかなった、情緒あふれる絵画表現にまで高めたのです。

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今回は、雪舟の「破墨山水図」、そして長谷川等伯の描いた「松に鴉・柳に白鷺図屏風」という、出光美術館を代表するふたつの作品を中心に、選りすぐりの中国・日本絵画の名品と、今回特別に出品される作品をまじえ、伝統を基盤としながらも新たなる風を興したふたりの創作意欲の源に迫りつつ、さらに日本における水墨画がいかなる遺風にならい、いかなる新風を興したのかを、深く読み解いてゆきます。

 

水墨の風―長谷川等伯と雪舟
会期 2017年6月10日〜7月17日
会場

出光美術館
住所 東京都千代田区丸の内3-1-1
TEL 03-5777-8600