チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

日曜美術館アートシーン7月30日

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1.ベルギー奇想の系譜 ボスからマグリットヤン・ファーブルまで(Bunkamuraザ・ミュージアム)

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会期:2017年7月15日~9月24日 

blog.kenfru.xyz 

ベルギー美術の500年の旅ということで、中世の末期から現在に至るまでの中で、ベルギーや周辺の地域で八突してきた写実的な伝統的な描写絵画は、幻想的なテーマの上に数々の作品が生み出されてきました。その絵画の数々を見ると伝わる世界は、空想的だったり、幻想的だったり豊かな発想の世界観によって描かれてきました。また、その真逆にあったのが、ボスやブリューゲルの流れを作ってきた画家(フランドルの画家)達が描いてきた写実的な悪魔や怪物などの絵画は、「本物」と見るものを恐怖に陥れる心迫性に満ちたものが生み出されてきました。この展示会は、ベルギーやその周辺の地域で、幻想的な世界観で描いてきた画家たちの、およそ500年に渡る奇妙な発想で描かれてきた絵画を、16世紀から19世紀までのコレクションが楽しめる展示会です。

www.bunkamura.co.jp

 

2.1000年忌特別展 源信 地獄・極楽への扉(奈良国立博物館

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会期:2017年7月15日~9月3日

『往生要集』を著し極楽浄土信仰を広めた平安時代の僧・恵心僧都源信。本展ではその足跡をご紹介しつつ、六道絵や阿弥陀来迎図といった源信の影響下に生まれた名品とともに、死後の世界へのイマジネーションを体感していただきます。

www.narahaku.go.jp

 

3.加納光於―揺らめく色の穂先に(CCGA現代グラフィックアートセンター・福島)

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会期:2017年6月17日~9月10日

1950年代に作家活動を開始して以来、版画、絵画、立体、装幀など多岐にわたる領域を横断しながら、独創的な数々の作品を作り出してきた加納光於(1933– )。なかでも版画は彼が最初に手がけた表現形式であり、創作の原点とも言えるものです。その作品は最初期の幻想的なモノクロームエッチングにはじまり、版の変容への意識が作品化されたインタリオ(凹版画)やメタルプリント、色彩そのものを主題にリトグラフ、インタリオ、シルクスクリーン、モノタイプといった多様な技法から生み出された作品など、幅広い展開を見せつつ作家のイメージ探求において重要な役割を果たし続けてきました。色彩や物象の絶え間ない変容と流動における一瞬の姿を、大気の中で揺らめく穂先の一点のごとく捉えて清新な視覚世界を私たちに示してきた加納光於の版画作品。本展ではその初期から現在にいたる代表作を回顧し、この類まれな作家の作品哲学に迫ります。

 

www.dnp.co.jp

4.小茂田青樹(島根県立美術館

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会期:2017年7月14日~8月28日

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院展日本画家で、静謐な詩情と幻想的な細密描写に独自の境地をひらいた小茂田青樹(1891-1933)。島根を印象深く描いて評価の高い風景画を中心に約90点(資料含む)で紹介します。

www.shimane-art-museum.jp

 

5.遠藤利克展―聖性の考古学(埼玉県立近代美術館

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遠藤利克(1950-)は現代の日本を代表する彫刻家です。1960年代から70年代にかけて芸術の原理をラディカルに問い直したミニマリズムや「もの派」の洗礼を受けながらも、それらの地平を越えることを課題として、遠藤は1980年代の現代美術シーンに関わっていきました。美術における物語性の復権を掲げた遠藤の作品では、舟や桶、柩(ひつぎ)などのモチーフが古(いにしえ)の文化や神話的な物語を喚起する一方、水や火などのプリミティヴな要素が、人間の生命の根源にあるエロス(生の衝動)とタナトス(死の衝動)を呼び覚まします。作品の圧倒的な大きさは身体感覚にダイレクトに働きかけ、畏怖と恍惚が、そして生と死が一体となった、より高次元の感覚へと観る者を導いていきます。それは遠藤にとって、芸術を通じて「聖なるもの」に近づくことなのです。

www.pref.spec.ed.jp

6.日本美術のススメ キーワードと巡るぶらり古画探訪(群馬県立近代美術館

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会期:2017年7月15日~8月27日

本展は、「屏風(びょうぶ)」「六曲一双(ろっきょくいっそう)」「たらしこみ」「切箔(きりはく)」といった名称、形、技法や表現に関する用語をキーワードとして解説し、戸方庵(こほうあん)井上コレクションをはじめとする多彩な作品に交えてご紹介します。用語を知るだけではなく、作品を通してその意味を実感していただき、作品の持つ魅力に迫ります。
戸方庵井上コレクションは、高崎の実業家であり、文化人でもあった井上房一郎氏が蒐集(しゅうしゅう)し、昭和49年(1974)、当館の開館を機に寄贈された古書画のコレクションです。中国の南宋から清時代、日本の平安から江戸時代にわたる作品から成り、質、量ともに充実しています。また、近代美術館である当館にその枠をこえた分野の作品があることは、多面的な展示や作品研究ができる強みでもあります。
今回は、長谷川宗宅(はせがわそうたく)《柳橋水車図屏風(りゅうきょうすいしゃずびょうぶ)》や伝俵屋宗達(たわらやそうたつ)・本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)《卯の花図屏風(うのはなずびょうぶ、仙厓義梵《万才(まんざい)図》など戸方庵井上コレクションの古画の名品を一挙公開するとともに、群馬にゆかりのある2人の画家、金井烏洲(かないうじゅう)と小室翠雲(こむろすいうん)に注目し、主に近世から近代にかけて幅広く展示します。また、画材、下絵、画法書、なかなかお見せする機会のない掛軸の箱や画家が使用した印章、さらには県内外の素晴らしい作品を加えて、様々な見方から豊かな美の世界をご案内します。
約3年ぶりの古画の競演です。魅力あふれる日本美術をご堪能ください。

mmag.pref.gunma.jp