チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

龍を描く

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岡倉天心が晩年を過ごした茨城県五浦で

龍をテーマにした展覧会が開かれています。

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明治時代、日本美術の新しいあり方を模索し続けた岡倉天心

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天心の考え方を得に表したと言われる作品があります。

月を龍が持つ玉に見立て二頭の龍が狙っています。

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天心は龍を洋の東西にたとえ、アジアの精神とヨーロッパの科学に根ざした日本独自の芸術を目指したのです。

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龍は古くから仏画に描かれていました。

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たなびくたてがみを持つ色鮮やかな姿です。

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13世紀の禅僧牧谿もっけい)にならった作品。

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勢いのある龍の姿が、筆の動きがわかる水墨画でよく描かれるようになりました。

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武士が台頭する時代になると、龍は虎と合わせて描かれることが多くなります。

中国の古典に習い、龍は武将たちの権威の象徴とされたのです。

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いっぽう江戸庶民の間で親しまれていたのがこちらの龍。

馬の名医である馬師皇(ばしこう)という仙人が登場する物語です。

龍は馬師皇に今にも襲いかかろうとする迫力です。

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「嵐とか地震とか、龍を描くということはまさに大自然のうごめきや迫力だったり気だったりとか、そういうものを画面に潜ませることだから非常に高い芸術性が求められます」

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近代の作家は龍の描き方に工夫をこらしました。

川端龍子は渦潮に龍の姿を見出しました。

白い並が龍の髭に見えてきます。

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平家物語の一場面を描いた小林古径

琵琶に誘われ龍が現れる物語です。

しかし、そこには気配はあるだけ。

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姿を描くことなく龍を感じさせる見事な表現です。

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