チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

没後20年 麻田浩展

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透明な井戸に揺らめくかたちあるもの。

飛び散る水しぶきや、 

雨上がりの春空を吹き抜ける風の姿。

舞い上がる記憶を絵の中に閉じ込めたようなシュールな作品群。

廃墟の画家と呼ばれた麻田弘。

画家一家の家に生まれ、精神的な不安定さも抱えていた麻田は、

描くことは箱庭療法のようなものだと述べています。

1997年、京都市龍安寺のアトリエで 自ら命を絶つた画家の、

没後20年を回顧する展覧会です。

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麻田浩さん。*1パリを拠点に幻想的な風景画を生み出し続けた西洋画家です。 自らの心象を通して描かれた独特の情景は、文芸評論家の粟津則雄が「外を見るとともに自分自身の底知れぬ内面をのぞき込んでいるようなまなざし」と評しました。

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没後20年の回顧展は東京と大阪の2会場で開かれています。

練馬区独立70周年記念展 没後20年 麻田浩展 ―静謐なる楽園の廃墟―

会場:練馬区立美術館

会期:2017年9月28日(木)~11月19日(日)

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平成29年度秋季特別展 没後20年 麻田浩 ~小さな絵の世界~

​会場:南丹市立文化文化博物館

会期:2017年9月30日(土)~11月26日(日)

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下絵をきっちり描かずに描いたり、

絵の具を塗りつけた紙を半分に折り、塗りつけた絵の具を転写 させる

デカルコマニーという手法を取ったり、

画家は様々な手法を用いて心象風景を表しました。

「大部分のモチーフは意味が分かっていない。

様々な解釈が可能で、長く止まって考えながら見る来館者が多い」と

真子みほ学芸員は言います。

 

練馬区立美術館では大作を中心とした代表作を一堂に展示。

南丹市立文化博物館では、中小の油彩作品に加え、

これまで未発表のドローイングや新聞のカット原画などが展示されます。

麻田浩オフィシャルサイト

*1:(1931~1997)京都生まれ。父は日本画家・麻田辨自(べんじ)、兄は日本画家・麻田鷹司。​油彩画を学ぶ。ヨーロッパで見た古典絵画に影響され、シュルレアリスム的手法の具象画に画風が変化する。