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妖艶!「没後70年 北野恒富展」がゾクッと美しい

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千葉市美術館で開催中の「没後70年 北野恒富展」

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明治から昭和初期にかけて活躍した日本画家・北野恒富*1の展覧会です。

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エロティックで頽廃的な存在感から「画壇の悪魔派」とも称された異端の日本画家です。

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鮮やかな緑に黒いカメラと舞妓髪。舞妓の白い顔と手が印象的な作品『戯れ』。

 

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心中という画題が問題で文展で落選したと言われる『道行』。近松門左衛門の心中天の網島の遊女小春と紙屋治兵衛の道行きを描いた作品です。高い完成度を誇るこの作品。退廃美と鬼気迫る小春の表情。細やかな着物の表現など、原画ならではの迫力です。

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ポスターのデザインも数多く手がけました。

 

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こちらは歯磨のデザイン。朝に使う日用品のデザインに美女を登場させるところに時代の変化を感じます。

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アール・ヌーヴォーの影響を受けたポスター。作品からは当時の庶民の生活や関心を知る手がかりになります。

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官展や院展で発表された名品に加え、門下の作品や関連資料も網羅する久々の大回顧展です。

 

妖艶な初期の作品からモダンではんなりとした美人画まで約140点もの作品と、スケッチブックが展示されます。

 

 没後70年 北野恒富展

会場:千葉市美術館

期間:2017年11月3日(金・祝)~12月17日(日)

www.ccma-net.jp

*1:きたのつねとみ 1880-1947 本名は北野富太郎、号は夜雨庵。 代表作は、『星(夕空)』、『戯れ』、『浴後』、『暖か』、『願ひの糸』など。 。1989年(平成元年)、切手趣味週間では『阿波踊』が採用。また、北野恒富はポスターも手がけており、サクラビールや足利銘仙のポスターは特に有名である。