チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

アートはサイエンスII

f:id:tanazashi:20180220233531p:plain

 

会場に響く電子音。

手のひらサイズのテレビモニターが並びます。

映像を受信することがなくなった廃棄物です。

f:id:tanazashi:20180220233603p:plain

軽井沢のNEWアートミュージアムで開かれている

「アートはサイエンスⅡ」はアートとサイエンスの関係に注目した展覧会です。

f:id:tanazashi:20180220233613p:plain

コンピュータが開発されて間もなく、

ハロルド・コーエン*1人工知能AIに注目。

絵を描かせようと40年近く挑戦を続けてきました。

f:id:tanazashi:20180220234049p:plain

人工知能であるコンピュータを「アーロン」と名付け、

学習を繰り返してきたのです。

f:id:tanazashi:20180220234137p:plain

アーロンにまず教えたのは線を書くには、

丸く閉じる書き方と、閉じない書き方があるということでした。

f:id:tanazashi:20180220234204p:plain

アーロンはやがて人間の姿を描き出します。

f:id:tanazashi:20180220234300p:plain

そして顔の豊かな表情まで描くようになります。

f:id:tanazashi:20180220234308p:plain

挑戦からおよそ30年。

f:id:tanazashi:20180220234345p:plain

ついにアーロンは抽象画まで描きはじめました。

しかし、もともと抽象画家だったコーエンはその色使いが気に入らず、

自分のセンスで絵を塗り替えてしまいます。

f:id:tanazashi:20180220234442p:plain

こうしてアーロンの描いた形にコーエンが色を塗る。

f:id:tanazashi:20180220234512p:plain

人工知能AIと、人間の奇妙な共同作業で

アートが生み出されるようになりました。

 

f:id:tanazashi:20180220234631p:plain

日本でも人工知能のアートへの応用が進められています。

こちらはアーチスト集団Daisyによる作品。

f:id:tanazashi:20180220234729p:plain

daisy* 「Kojimachi Shoran 麹町勝覧」 on Vimeo

江戸時代の街並みを再現しています。

f:id:tanazashi:20180220235124p:plain

人工知能によって登場人物の動きや街並みの時間が刻々と変化し、

二度と同じ状況にはなりません。

f:id:tanazashi:20180220235202p:plain

たとえば甘酒屋と団子屋が出た翌日にはまた違った店が。

f:id:tanazashi:20180220235227p:plain

夜には幽霊が現れることも。

f:id:tanazashi:20180220235257p:plain

www.daisy-co.com

会期:2017年10月7日~3月31日
会場:軽井沢ニューアートミュージアム

*1:1928年生まれ。51年ロンドン大学スレイド美術学校卒業。 66年ヴェネツィア  ヴィエンナーレの美術展で 英国を代表する五人のうちの一人に選ばれる。68年にはじめてコンピュータプログラムを書く。 69年カリフォルニア大学サンディエゴ校の教授。 73年コンピュータ画家・アーロン誕生。現在に至るまでアーロンは 進化しつづけ、世界各地での各種展覧会や展示会、 個展、壁画作成などを行った。