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響くアートの愛好家

版画の景色 現代版画センターの軌跡

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1970年代。新しい版画運動が生まれました。

現代版画センターです。 

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虹の作品で世界的な評価を受けた画家・靉嘔(あいおう)。

現代版画センターに参加してできた版画です。

この時代、多くの作家が版画表現の可能性を追求していました。

立体作品で知られる関根伸夫は、

版画センターのブレーンとしても活躍しました。

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形と色彩が分離したリンゴ。

輪郭だけをのこして色彩がずり落ちてしまいそうです。

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銅版画とシルクスクリーンの組み合わせ。
版画家・柳沢紀子は、版画センターの摺り職人の高い技術で
この作品に挑戦しました。

 

元永定正《白い光が出ているみたい》1977年

深いグラデーションを得意とした元永定正

様々な色合いの版を重ねて深みのある色調を作り出しています。

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現代版画センターでは80人に及ぶ美術家たちが、

700点以上の作品を世に送り出しました。

 

 

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多くの人々が手にすることのできる「版画」というメディアの特性を生かし、その普及とコレクターの育成を目ざして誕生した「現代版画センター」(1974-85)。同センターは10年あまりの活動の中で、およそ80人におよぶ美術家と協力して700点を超える作品を次々に世に送り出し、同時代の美術の一角を牽引したことで知られています。

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 センターで作品を発表した作家には、平面作品を中心に制作する美術家のみならず、彫刻家・工芸家・映像作家・建築家にいたるまで、さまざまなジャンルのアーティストが含まれていました。こうしたジャンルの垣根を越えた活動のあり方は、当時画期的なものとして大きな関心を集めました。

 またセンターの活動は版画の制作にとどまりませんでした。数多くの美術家や批評家が寄稿した「現代版画センターニュース」や、主催の展覧会カタログを中心とする出版事業を活発に行い、美術界に大きな影響を与えたことが注目されます。

 こうした活動は、版画表現の可能性を最大限に追い求めた時代の熱気を今に伝えます。本展覧会は、現代版画センターが制作した作品と資料から、その活動の軌跡をたどります。

 

www.pref.spec.ed.jp

 

 

会場:埼玉県立近代美術館

会期:2018年1月16日~3月25日