チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

アートの言葉

良い作品は、対象をよく観察することから始まる

// 対象をよく観察することはアートのプロセスの基本です。たとえあなたの作品が自然を写生するものだろうと、哲学的な思索のもとに構築されるものだろうと、観察力の有無は決定的に影響します。 目の前にあるものを見ることとができなければ、それを描写す…

身の回りの経験は、間接的であることが多い

私たちが受け取る情報の多くは様々な理由で編集され、形を変え、歪められたものです。それは政治的意図や商業上の目的、社会的な監修、伝達方法によります。 一時的な経験はないがしろにされます。どの段階でどのような操作が加えられたかを見抜こうとするこ…

遠近法にもさまざまな種類があります

// アジアの絵画などにはも、転移的透視法および軸測投影法という遠近法が使われています。 この方法では座標の2軸が30度開いて描かれ、消失点はありません。これは非線的なシステムで、だまし絵による空間的イリュージョンなどとは異なる仕組みに基づいて…

ドローイングとは痕跡を作ること

// 痕跡はそれぞれの正確と性質を持っています。あらゆる痕跡は作家の署名なのです。筆圧の強弱そのものが視覚的なリズムを生み出します。 曲がった線を描く時に先細りになったり、切れ切れになったりすると、勢いの良さが表現できます。 また、描く時にため…

人体をよく観察しなさい

// 人体は柔らかくて丸みがあり、タテヨコの筋肉でしっかりと形作られた複雑な構築物です。人体の質感は、楕円の連続として表せます。 また、人体に直線はなく、左右対称です。 人体を描くとき、楕円の集合として描きましょう。そうすることで、空間における…

図と地を意識せよ

// たいていのイメージは、抽象的なものであっても図と地があるものです。 つまり対象となるオブジェクト(目標物)があり、その背景となる空間があるのです。 これはビデオや映画にもいえます。図と地の関係はイメージの最も基本となる要素で、脳がイメージ…

コンセプトは具体化に先立つものではない

// モーリス・メルロー=ポンティ『意味と無意味』 アートは制作過程における発見の連続でできています。そして何よりも発見する能力は何かを発見する能力より優れているものです。 あなたの制作は旅のようなものだと思いなさい。 今まで見たこともないものを…

複雑さは矛盾から生まれる

// 世界は単純な者ではありません。複雑なもので充ち満ちています。複雑さの原因になっている矛盾を取り去りたくなるのはきわめて自然なことです。しかし、物事を単純化することで大事な要素を見逃してしまうこともあります。関連づけることが難しかったり矛…

コンテクストは意味を決定する

// 社会的あるいは文化的空間は特定の意味を持っています。その中で起こる出来事や置かれたものは常にそれを背負うのです。 アートの表現手段にも歴史的な意味があり、表現されている内容の枠組みを決定するのです。コンテクストというのはあてになりません…

アイデアだけではダメ

// まず技法を徹底的に身につけましょう。どんなにアイデアが優れていても、技術的に不十分であれば作品がだいなしになるだけでなく、技術の乏しさだけが目を惹くという結果になります。極度に洗練された技術は、内容のなさを覆い隠すだけでなく、イメージを…

柔軟な世界観を持ちなさい

// 20世紀までは、世界は堅牢な物質により構成されているものと考えられてきました。しかし今では、世界はもっと不確かなもので満ちていることが明らかとなっています。電子レンジの極超短波は私たちの体を貫通し、分厚い壁もくぐり抜け、あらゆる情報は瞬…

見た目は似ていても異なるモノを「シミュークラ」という

// ヴァーチャル・リアリティやヴァーチャルな体験はシミュークラです。政治や消費至上主義もシミュークラです。私たちが日頃集めたり消費しているモノ、コミュニケーションの俎上に上がるモノの多くは、私たちが一生オリジナルに触れることが出来ないものの…

時間はあらゆるメディアにおいて 最重要

// // 時間は、「鑑賞者の経験」と「作品の特徴」の二点で構成されます。リアルタイムの経過時間は両者を含んだものです。そして映画、パフォーマンス、あるしはビデオなどの形で情報と経験を提供するのです。この場合、鑑賞者は受け身の存在として捉えられ…