チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

美の巨人たち

美の巨人たち 不染鉄(ふせんてつ)「山海図絵(伊豆の追憶)」

「山海図絵(伊豆の追憶)」不染鉄(ふせんてつ) // 不染鉄(ふせんてつ)の大作『山海図絵』は、数々の富士の名画と違う摩訶不思議な富士の絵。 宇宙から見たような壮大な視点を持ちながら、よく見ると人々の様々な営みが細かく散りばめられ…マクロとミク…

美の巨人たち 「ミラノ大聖堂」

// 『ミラノ大聖堂』は世界最大規模のゴシック建築の教会。 今回はめったに許されない内部の撮影が許されました。 並木道のように連なる柱、艶やかな光を生むステンドグラスの窓… 荘厳で厳粛な空間は無数の芸術家たちと職人たちの手仕事によって、約600年と…

美の巨人たち 黒田清輝「智・感・情」

// 『智・感・情』は大きな3枚の裸婦像。 どれも謎めいた姿で見る者の想像を掻き立てます。 日本近代洋画界のドンと呼ばれる黒田清輝は、フランス留学から帰国後に裸体画を発表。明治はヌード=春画という時代。 それゆえ裸体画論争を巻き起こすことに。 そ…

美の巨人たち 宮内省内匠寮「東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)」

// 『東京都庭園美術館』は元朝香宮家の邸宅。 昭和58年に今の姿へと生まれ変わりました。 外観はシンプルですが、中はラリック作の女神のレリーフ、ミロの抽象画のような扉など生粋のアール・デコ装飾。 しかし設計と内装を担当したアール・デコの重鎮アン…

美の巨人たち 高村光雲「西郷隆盛像」

// 太く濃い眉、しっかり見つめる目、一文字の口もと…西郷の死から21年後に建てられた高村光雲作『西郷隆盛像』は“これぞ西郷”というイメージを作り上げました。 ところが完成当時、西郷の妻は「主人はこんな人じゃない」と批判。 それでも光雲は、このよう…

美の巨人たち フェルメール「手紙を書く婦人と召使い」

// 日本で過去最多の作品が東京・上野にやってくると今話題のヨハネス・フェルメール。 番組では2週にわたってフェルメールが残した美と謎の物語をお送りします。 2回目は、2度も盗難にあったという受難の傑作『手紙を書く婦人と召使い』。 17世紀のオ…

美の巨人たち フェルメール「ワイングラス」

// 日本で過去最多の作品が東京・上野にやってくると今話題のヨハネス・フェルメール。 番組では2週にわたってフェルメールが残した美と謎の物語をお送りします。 一回目は男性がワインを勧め、女性が飲み干した瞬間を描いた『ワイングラス』。 ステンドグラ…

美の巨人たち ピエール・ボナール「黄昏(クロッケーの試合)」

// 『黄昏』はピエール・ボナールが25歳の時に描いた油彩画。夕暮れ時クロッケーの試合を楽しむボナールの家族…ところが家族に立体感や陰影がなく楽しそうではありません。一方光の下では女性たちは楽しげに踊っていて別世界のよう。そこにはボナールの奥底…

美の巨人たち 川瀬巴水「東京二十景」

// 歌川広重『名所江戸百景』から70年後に描かれた“昭和の広重”川瀬巴水(かわせはすい)作『東京二十景』。 大判の版画全20枚にわたり大正から昭和初期の東京を描いた連作です。 瑞々しく生き生きと…町とそこに暮らす人々の喜怒哀楽が見えてくる巴水の版画…

美の巨人たち  東山魁夷「唐招提寺御影堂第二期障壁画」

// 鑑真坐像が祀られた唐招提寺・御影堂の5つの部屋の障壁画を手掛けた日本画の巨匠・東山魁夷。 その中の3つの障壁画に注目。 美しい色彩が特徴の東山が67歳で初めて挑んだ水墨画です。 描いたのは鑑真の故郷「揚州薫風」。 渡航に失敗した鑑真が訪れた景勝…

美の巨人たち  ピエール・カイペルス「アムステルダム中央駅」

// 建築家ピエール・カイペルスが手掛けた世界屈指の美を誇る『アムステルダム中央駅』の計画が浮上したのは1864年。 2つの駅を統合し新たな中央駅を港に作るという案は、市民にとって屈辱的だったといいます。一体なぜ? 運河に囲まれ水に浮かんでいるよう…

美の巨人たち 小林古径「清姫」

美の巨人たち。日本画家・小林古径の大作「清姫」です。8枚にわたって描かれた作品のテーマは世界遺産・熊野古道に古くから伝わる逸話「安珍清姫伝説」。偶然出会った僧・安珍に一目惚れし、身を焦がすほどの恋に生きた女、清姫の物語。なぜ画家はこの絵を描…

美の巨人たち ゴッホ「アルルの寝室」

// 南フランス・アルルの町はずれにゴッホが住んでいた家がありました。 その寝室を描いた『アルルの寝室』は、今日の一枚の他に同じ構図の絵がもう2枚存在します。 それぞれ微妙な違いがあるのですが、ゴッホはなぜこの“誰もいない部屋”を3枚も描いたので…

美の巨人たち プチジャン神父「大浦天主堂」

// 今年世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」のひとつ『大浦天主堂』は、最も古く最も重要で最も謎に包まれた教会。 実はゴシック様式を見たこともない日本の大工が全く違う工法と素材で造り上げたのです。 長い鎖国の中にあ…

美の巨人たち 横山華山「紅花屏風」

// 横山華山は、伊藤若冲の後継者とも言われ、夏目漱石「坊ちゃん」にも登場するほど江戸時代に活躍した絵師。 なのに現代では存在すら知られていない。 『紅花屏風』は6年の歳月を費やし、紅花が染料になるまでを描いた名作。 220人も登場する紅花産地の人…

美の巨人たち 高島野十郎「蝋燭」

// 1960年、油彩画『蝋燭』の作者・高島野十郎は70歳の時に千葉県増尾へ移住。 世俗から遠く離れ、独り静かに絵を描いていました。 もともと「蝋燭」は絵の購入者や友人たちに贈ったもの。 生涯にわたり蝋燭を何枚も何枚も描き続けました。 今回の作品もその…

美の巨人たち ミケランジェロ「ロンダニーニのピエタ」

美の巨人たち。スフォルツァ城に展示されている『ロンダニーニのピエタ』。天才芸術家ミケランジェロのミラノ・スフォルツェスコ城に残された未完の彫刻『ロンダニーニのピエタ』は、他のピエタと比べて異色。最後に夢見た楽園回帰への願いが込められていま…

美の巨人たち 岡田新一「最高裁判所」

// 建築家・岡田新一が手掛けた『最高裁判所』。かなり敷居が高い建物ですが、直線で構成された外観、豪壮な正面玄関、詩的な照明、様々な表情を見せる石に施された驚きの技術、名だたる芸術家たちによるオブジェや絵画など、実は多くの美に溢れています。更…

美の巨人たち 東山魁夷「山雲濤声」

// 独自の風景を探求する旅を続け、懐かしく美しい作品を数多く残した、戦後を代表する画家・東山魁夷。 67歳で挑戦したのが、奈良・唐招提寺の鑑真に捧げる山と海の障壁画『山雲濤声(さんうんとうせい)』。 東山はこの絵で、日本で生まれた独自の美をちり…

美の巨人たち 髙橋賢悟「flower funeral(花葬)」超絶技巧シリーズ(4)

// 今回は現代作品…髙橋賢悟『flower funeral(花葬)』。牛の頭蓋骨を花で象った作品で、アルミニウムを使った鋳造作品です。驚くべきは装飾に使われている菊や忘れな草の0.1mmという薄さ。小さなおしべまで再現する細かさ。明治の超絶技巧作品がきっかけで…

美の巨人たち 柴田是真「沢瀉蒔絵印籠」超絶技巧シリーズ(3)

// 今回の作品は、印籠の最高傑作『沢瀉蒔絵印籠』。 作家は幕末から明治にかけて活躍した漆芸家&絵師の柴田是真。 俳句、お茶、和歌も嗜んだ“超絶技巧界のスーパースター”。 手のひらに収まる大きさの『沢瀉蒔絵印籠』には、時間をかけた緻密な技が尽くさ…

美の巨人たち 命が宿る自在置物!大竹亮峯『鹿子海老』超絶技巧シリーズ(2)

// 今にも動き出しそうな実物大の海老の木彫り自在置物!動くのに一切ネジを使ってない!?不可能を可能にした若き木彫作家の神業! 岐阜の一刀彫の工房で修行し3年で独立した天才木彫師・大竹亮峯さんは、作品制作のために貪欲に徹底的に海老を研究し、ほ…

美の巨人たち 極限なる小さき美の集積!京薩摩『花見図花瓶』超絶技巧シリーズ(1)

// 綿密な絵付け陶器 ミクロの超絶技巧 ミクロレベルの緻密さと繊細さ。 職人の卓越した技法により、生み出された絵付け陶器の数々。 超絶技巧シリーズ1 妖しく輝く“京薩摩” 4週にわたってお送りする明治と現代の超絶技巧対決、今回はその第1回。 紹介する作…