チャンスはピンチだ。

響くアートの愛好家

美の巨人たち

美の巨人たち 歌川広重「東海道五拾三次之内 京師 三條大橋」

// 名所絵の巨匠・歌川広重が描いた『東海道五拾三次』の終着地点『京師 三條大橋』。広重ブルーと呼ばれるベロ藍のぼかし摺りで表現された緩やかに流れる鴨川、上に掛かる橋を人々が行き交い、長旅を終えた旅人の安堵を感じさせる穏やかな情景が広がってい…

美の巨人たち 川合玉堂「行く春」

川合玉堂「行く春」 // 日本の山河をこよなく愛した日本画の巨匠・川合玉堂。 六曲一双の屏風絵『行く春』は一双の屏風を合わせると横7m80cmもある大作。 埼玉県秩父の長瀞渓谷を舞台に、行く春を穏やかに柔らかに描いています。 そんな中、今の長瀞にはない…

美の巨人たち 「伊藤若冲スペシャル」平成にブレイク!続々解明“若冲ワールド”

菜蟲譜 // 伊藤若冲の新発見名画を巡りながら、知られざる人物像に迫る60分SP! 現在初公開中の『梔子雄鶏図』『鶏図押絵貼屏風』、さらに『菜蟲譜』『孔雀鳳凰図』『象と鯨図屏風』など平成に入り続々発見され、いまや現代クリエーターをも魅了している若…

美の巨人たち エクトール・ギマール「パリ・メトロ出入口」

// パリにメトロが開通したのは、万博が開催された1900年。 フランスの建築家ギマールが手掛けた出入口は、実に不思議な形をしています。 手の込んだ手すり、アーチから伸びる植物のような柱、花のような街灯…それは正にアール・ヌーヴォー様式。 ところが最…

美の巨人たち アンリ・ルソー「戦争」

「戦争」アンリ・ジュリアン・フェリックス・ルソー // 戦争は、ルソーには珍しい題材であるが具体的な闘争の光景を描くのではなく、師や破壊のイメージを表現しようとしている。中央の黒い馬に乗る人物は、戦争の擬人化であり、真下に横たわる男性はルソー…

美の巨人たち 駒井製「名所図小箪笥」

金属で造られた小物入れ『名所図小箪笥』は、高さわずか13.8cm。 その極小の中に凄まじい密度で装飾が隙間なく施されています。 それは金と銀で彩られた京都の風景。 扉の中にも雅な金色の世界が! 作品を手掛けたのは明治~昭和に存在した京都の金工工房・…

美の巨人たち 吉村芳生「新聞と自画像」

// 誰が見ても新聞の一面。でもそこに顔が描かれています。 さらによく見ると…なんと活字も写真も広告も全て描いたものなのです! 吉村芳生の作品には美しさを越えた得体の知れない何かが秘められています。 緻密さに圧倒される『新聞と自画像』もそのひとつ…

美の巨人たち カラヴァッジョ「バッカス」

カラヴァッジョ「バッカス」 // 恐喝、暴行、逃亡…とんでもない街の荒くれ者だったカラヴァッジョ。 過激な人生と引き換えに彼が手にしたのは超絶的な画力でした。 頬を赤らめたワインの神バッカスがグラスを差し出し宴へと誘う姿が描かれた『バッカス』は、…

美の巨人たち 不染鉄(ふせんてつ)「山海図絵(伊豆の追憶)」

「山海図絵(伊豆の追憶)」不染鉄(ふせんてつ) // 不染鉄(ふせんてつ)の大作『山海図絵』は、数々の富士の名画と違う摩訶不思議な富士の絵。 宇宙から見たような壮大な視点を持ちながら、よく見ると人々の様々な営みが細かく散りばめられ…マクロとミク…

美の巨人たち 「ミラノ大聖堂」

// 『ミラノ大聖堂』は世界最大規模のゴシック建築の教会。 今回はめったに許されない内部の撮影が許されました。 並木道のように連なる柱、艶やかな光を生むステンドグラスの窓… 荘厳で厳粛な空間は無数の芸術家たちと職人たちの手仕事によって、約600年と…

美の巨人たち 黒田清輝「智・感・情」

// 『智・感・情』は大きな3枚の裸婦像。 どれも謎めいた姿で見る者の想像を掻き立てます。 日本近代洋画界のドンと呼ばれる黒田清輝は、フランス留学から帰国後に裸体画を発表。明治はヌード=春画という時代。 それゆえ裸体画論争を巻き起こすことに。 そ…

美の巨人たち 宮内省内匠寮「東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)」

// 『東京都庭園美術館』は元朝香宮家の邸宅。 昭和58年に今の姿へと生まれ変わりました。 外観はシンプルですが、中はラリック作の女神のレリーフ、ミロの抽象画のような扉など生粋のアール・デコ装飾。 しかし設計と内装を担当したアール・デコの重鎮アン…

美の巨人たち 高村光雲「西郷隆盛像」

// 太く濃い眉、しっかり見つめる目、一文字の口もと…西郷の死から21年後に建てられた高村光雲作『西郷隆盛像』は“これぞ西郷”というイメージを作り上げました。 ところが完成当時、西郷の妻は「主人はこんな人じゃない」と批判。 それでも光雲は、このよう…

美の巨人たち フェルメール「手紙を書く婦人と召使い」

// 日本で過去最多の作品が東京・上野にやってくると今話題のヨハネス・フェルメール。 番組では2週にわたってフェルメールが残した美と謎の物語をお送りします。 2回目は、2度も盗難にあったという受難の傑作『手紙を書く婦人と召使い』。 17世紀のオ…

美の巨人たち フェルメール「ワイングラス」

// 日本で過去最多の作品が東京・上野にやってくると今話題のヨハネス・フェルメール。 番組では2週にわたってフェルメールが残した美と謎の物語をお送りします。 一回目は男性がワインを勧め、女性が飲み干した瞬間を描いた『ワイングラス』。 ステンドグラ…

美の巨人たち ピエール・ボナール「黄昏(クロッケーの試合)」

// 『黄昏』はピエール・ボナールが25歳の時に描いた油彩画。夕暮れ時クロッケーの試合を楽しむボナールの家族…ところが家族に立体感や陰影がなく楽しそうではありません。一方光の下では女性たちは楽しげに踊っていて別世界のよう。そこにはボナールの奥底…

美の巨人たち 川瀬巴水「東京二十景」

昭和の広重と呼ばれた川瀬巴水。大判の版画全20枚にわたり大正から昭和初期の東京を描いた連作『東京二十景』は、昭和初期の東京を描いた連作です。人々の喜怒哀楽が見えてきます。

美の巨人たち  東山魁夷「唐招提寺御影堂第二期障壁画」

// 鑑真坐像が祀られた唐招提寺・御影堂の5つの部屋の障壁画を手掛けた日本画の巨匠・東山魁夷。 その中の3つの障壁画に注目。 美しい色彩が特徴の東山が67歳で初めて挑んだ水墨画です。 描いたのは鑑真の故郷「揚州薫風」。 渡航に失敗した鑑真が訪れた景勝…

美の巨人たち  ピエール・カイペルス「アムステルダム中央駅」

// 建築家ピエール・カイペルスが手掛けた世界屈指の美を誇る『アムステルダム中央駅』の計画が浮上したのは1864年。 2つの駅を統合し新たな中央駅を港に作るという案は、市民にとって屈辱的だったといいます。一体なぜ? 運河に囲まれ水に浮かんでいるよう…

美の巨人たち 小林古径「清姫」

美の巨人たち。日本画家・小林古径の大作「清姫」です。8枚にわたって描かれた作品のテーマは世界遺産・熊野古道に古くから伝わる逸話「安珍清姫伝説」。偶然出会った僧・安珍に一目惚れし、身を焦がすほどの恋に生きた女、清姫の物語。なぜ画家はこの絵を描…

美の巨人たち ゴッホ「アルルの寝室」

// 南フランス・アルルの町はずれにゴッホが住んでいた家がありました。 その寝室を描いた『アルルの寝室』は、今日の一枚の他に同じ構図の絵がもう2枚存在します。 それぞれ微妙な違いがあるのですが、ゴッホはなぜこの“誰もいない部屋”を3枚も描いたので…

美の巨人たち プチジャン神父「大浦天主堂」

// 今年世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」のひとつ『大浦天主堂』は、最も古く最も重要で最も謎に包まれた教会。 実はゴシック様式を見たこともない日本の大工が全く違う工法と素材で造り上げたのです。 長い鎖国の中にあ…

美の巨人たち 横山華山「紅花屏風」

// 横山華山は、伊藤若冲の後継者とも言われ、夏目漱石「坊ちゃん」にも登場するほど江戸時代に活躍した絵師。 なのに現代では存在すら知られていない。 『紅花屏風』は6年の歳月を費やし、紅花が染料になるまでを描いた名作。 220人も登場する紅花産地の人…

美の巨人たち 高島野十郎「蝋燭」

// 1960年、油彩画『蝋燭』の作者・高島野十郎は70歳の時に千葉県増尾へ移住。 世俗から遠く離れ、独り静かに絵を描いていました。 もともと「蝋燭」は絵の購入者や友人たちに贈ったもの。 生涯にわたり蝋燭を何枚も何枚も描き続けました。 今回の作品もその…

美の巨人たち ミケランジェロ「ロンダニーニのピエタ」

ミラノ・スフォルツァ城に展示されている『ロンダニーニのピエタ』は天才芸術家ミケランジェロの残した未完の彫刻です。他のピエタと比べて異色。最後に夢見た楽園回帰への願いとは何か。

美の巨人たち 岡田新一「最高裁判所」

// 建築家・岡田新一が手掛けた『最高裁判所』。かなり敷居が高い建物ですが、直線で構成された外観、豪壮な正面玄関、詩的な照明、様々な表情を見せる石に施された驚きの技術、名だたる芸術家たちによるオブジェや絵画など、実は多くの美に溢れています。更…

美の巨人たち 東山魁夷「山雲濤声」

// 独自の風景を探求する旅を続け、懐かしく美しい作品を数多く残した、戦後を代表する画家・東山魁夷。 67歳で挑戦したのが、奈良・唐招提寺の鑑真に捧げる山と海の障壁画『山雲濤声(さんうんとうせい)』。 東山はこの絵で、日本で生まれた独自の美をちり…

美の巨人たち 髙橋賢悟「flower funeral(花葬)」超絶技巧シリーズ(4)

// 今回は現代作品…髙橋賢悟『flower funeral(花葬)』。牛の頭蓋骨を花で象った作品で、アルミニウムを使った鋳造作品です。驚くべきは装飾に使われている菊や忘れな草の0.1mmという薄さ。小さなおしべまで再現する細かさ。明治の超絶技巧作品がきっかけで…

美の巨人たち 柴田是真「沢瀉蒔絵印籠」超絶技巧シリーズ(3)

// 今回の作品は、印籠の最高傑作『沢瀉蒔絵印籠』。 作家は幕末から明治にかけて活躍した漆芸家&絵師の柴田是真。 俳句、お茶、和歌も嗜んだ“超絶技巧界のスーパースター”。 手のひらに収まる大きさの『沢瀉蒔絵印籠』には、時間をかけた緻密な技が尽くさ…

美の巨人たち 命が宿る自在置物!大竹亮峯『鹿子海老』超絶技巧シリーズ(2)

// 今にも動き出しそうな実物大の海老の木彫り自在置物!動くのに一切ネジを使ってない!?不可能を可能にした若き木彫作家の神業! 岐阜の一刀彫の工房で修行し3年で独立した天才木彫師・大竹亮峯さんは、作品制作のために貪欲に徹底的に海老を研究し、ほ…