僕だけがいない街 第02話「掌」
同級生を救うため主人公が彼女に接近するくだりが波乱の展開を予感させます。大腿部の痣や回想シーンでの虐待など暗澹たる描写は痛々しく、手袋もつけずに登下校する雛月の姿は切ないかぎりです。掌というタイトルに制作者のメッセージを感じます。
私は私だけがいない街のことを考えると気持ちが楽になる。
僕は演じている。人に好かれたい。友達が欲しい。人と接するのが苦手な自分に何ができると考えたら、僕の方がみんなを好きになろうと考えたんだ。そしたら、演じるのが少し楽になった。
うん。私も演じているうちに本当になる気がする。
脚本:岸本 卓