コピーライターとして、数々の賞を受賞されている西村麻里さん*1のコピーです。お葬式の受付をしている時に体験したことで、亡くなられた方と古い付き合いの方が受付に見えて、「この方って、あの太った人でしょ?」と聞かれたことから思いついたといいます。
みずからの体験からひらめいたイメージは普通すぐに消えて言ってしまいます。西村さんはそのイメージを言葉に定着する強い才能をお持ちのようです。
「死の瞬間 愛された時間を 思い出すのだろうか」
「愛される子と、捨てられる子の、違いは運命だけですか。」
「罪はない、でも誰も止めない死刑がある」
社会的な広がりにつながったのが福岡県動物会議所のポスターです。これは、福岡県の保健所で薬殺される犬猫が全国ワーストワンであることを知った西村さんが、「誰もこの事実を知らないので、まずはこの現状を多くの人に知ってもらうことが大事」と企画しました。仕事でつながりのある会社に保健所の話をすると、企業から広告活動の資金のための募金が集まったといいます。広告にできることはまだあります。