あこがれだった魔法少女に変身できた喜ぶ主人公の姫河小雪(ひめかわ こゆき)。アニメ第二話の予告に描かれていたのは、運営伝言を担当するキャラクター・ファブから届けられた意味ありげなメッセージでした。
魔法少女モノといえば、少女たちが華麗に変身して強敵を倒しながら成長していくものでした。しかし、最近はお約束だったストーリーに変化が生まれています。
ファブが届けたメッセージの内容は「増えすぎた魔法少女の数を互いの殺し合いにより半分にする」という残酷な内容だったのです。
魔法少女を扱うアニメは子ども向け番組として誕生しましたが、大きな変化を遂げてきました。たとえば、第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞した「魔法少女まどか☆マギカ」(2011年放送。脚本:虚淵 玄、監督:新房昭之、制作:シャフト)のように、「魔法少女は悪い魔女を倒し続けるうちにその悪に染まって魔女になる」という設定も登場。多くの人が魅了されたのは記憶に新しいところです。従来の価値観・世界観が新しい作家やクリエィターの手により再解釈され、新しい作品となる興味深い分野だと思います。

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本作は、このライトノベルがすごい!文庫(宝島社)で連載されている遠藤浅蜊の同名小説をもとにしたテレビアニメです。魔法少女達のデスゲームとして話題を呼んでいます。少年少女が互いに殺傷しあう内容は映画「バトルロワイヤル」やコミック「ぼくらの」などを思い出します。
予想を裏切る展開や大人数のキャラの持ち味を過不足なく組み立てる構成力など、小説の評価は高く評価されています。監督は橋本裕之。アニメの制作はラルケが担当します。
ラルケ オフィシャルサイト | アニメーション制作チーム ラルケのサイトです
ひょっとすると「まどマギ」と同じような発見をもたらしてくれるかもしれません。
![]() 魔法少女育成計画特別編集版 [ 遠藤浅蜊 ]
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