日曜美術館「果てしなき夢~画狂老人、北斎の晩年~」
葛飾北斎*1の晩年の代表作「富嶽百景」や小布施の祭屋台の天井絵
などを紹介しながら、飯島虚心の『葛飾北斎伝』を朗読、北斎75歳から90歳で死ぬまでの画狂老人の姿を描く
葛飾北斎は75歳から“画狂老人卍”の号を使い始めた。茶も飲まず、酒もたしなまず、いつも貧乏で、ひたすら絵を描くことに打ち込んだ老人。飯島虚心が著した『葛飾北斎伝』は晩年の北斎の姿をリアルに描き出している。
番組では、「富嶽百景」や信州・小布施の祭屋台の天井絵、獅子の姿百態「日新除魔」など晩年の代表作を紹介しながら、「北斎伝」が伝えるエピソードを朗読。北斎75歳から90歳で死ぬまでの画狂老人の姿を描く。
【出演】大和文華館館長、あべのハルカス美術館館長…浅野秀剛,【出演】北斎館館長…橋本健一郎,【出演】東京伝統木版画工芸協同組合理事長…高橋由貴子,【出演】摺(すり)師…中山誠人,【司会】井浦新,伊東敏恵,【朗読】平泉成
放送日
【晩年の北斎が描いた肉筆画】
2017年1月8日
放送記録
書籍
展覧会
*1:宝暦10年(1760)9月23日、江戸本所割下水に生まれる。幼名時太郎、のち鉄蔵。安永7年(1778)十九歳にして勝川春章に師事し春朗と号す。黄表紙の挿絵や役者絵を描き、浮世絵師としての本格的修行に入る。天明・寛政年間(1781~1800)歌川豊春、司馬江漢の影響を受けて、洋風画法、特に遠近法、陰影法の勉強をし、その他狩野派、土佐派、円山派等諸々の流派の研究を続ける。享和元年(1801)洋風画法による「くだんうしがふち」「たかはしのふじ」などの“ひらがながき”の洋風版画を描く。文化11年(1814)『北斎漫画』の刊行はじまる。天保2年(1831)「冨岳三十六景」の刊行はじまる。天保5年(1834)絵本中の最高傑作『富岳百景初編』刊行。二編は天保6年刊。嘉永2年(1849)歿