カラヴァッジョやレンブラントは、「キアロスクーロ*1」という技法の書記の巨匠と考えられています。この技法を使うことでハッとするような視覚的効果や滋養感を作り出すだけでなく、明暗のコントラストを強調することにより対象の質感を表現することができます。この効果は絵画だけでなく、ヴィデオなどにも応用できるものです。
ルネサンス美術たけなわの16世紀はじめ、版画の表現法が大きく広がった時期に、ドイツで新たな木版画の技法が発明されました。同系色の版を重ね合わせて刷ることにより、微妙な明暗や立体感を表現することに成功したのです。この技法は大きな反響を呼び、ルネサンス美術の中心地イタリアで発展しました。キアロスクーロ木版画はその後、フランドル(現在のベル ギーとオランダ南部)、オランダ、フランス、イギリスにも広まりました。