「最初から公共物として作ってるんだよっていう事は私によく言ってましたね。自分の中にあるものをこう芸術という形で出してそしてみんなにこうこの場所を提供しようっていうふうな。だからこの作品は皆さんにささげる花束だって」
「あの当時の事を考えると苦しい毎日でしたね本当に。創作する事が楽しくない。何で自分はこんな事をしているのかって。なんかもう混沌の極みの中で生きてるっていう感じですね。でもいまだにアトリエに入るとこう・・ああまだまだ作りたかったんだなって気持ちはよく分かりますね。ほんとにチラチラッと見て頂ければ。たまにケンカしてるとか私の事悪魔呼ばわりしてあるところもありますけど」
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「『1日力いっぱい』っていう事ですね。働いたっていう事かな。力いっぱい生きたっていう事なんでしょうね。力いっぱいに生きるってね」
「私はなんか理想郷というか。東健次の。祈るような気持ちで作ったというか。それが・・主人の芸術の世界っていうのかな。私はあれですよあの奴隷ですよもう芸術の」
「もうやっぱりやり遂げたいと・・・思う人のために右に左に振り回されるというか。まあ35年間全く自分がない人生だったんだけど、でも振り返ってみればやっぱりこれほどこう・・何ていうのかな、楽しい時はもう二度とないだろうなって。人生の中で。そう思いますね」