NHKスペシャル「足元の小宇宙Ⅱ
絵本作家と見つける“雑草”生命のドラマ」
京都にすむ甲斐信枝(かい・のぶえ)さんは、雑草の美しさにひかれ草花を描き続けて60年以上。86歳の今も元気いっぱい、現役の絵本作家だ。独自の視点で、植物の生き生きした表情や躍動感あふれる瞬間を次々と発見する。甲斐さんが“綿毛の舞い舞い”と呼ぶ、ノゲシが一瞬の風に乗せてタネを飛び散らす様子。葉が吐き出す水玉が、朝日を受けて赤・黄・青と様々に変化する“虹色に輝くキャベツ畑”。空き地で繰り広げられる“雑草たちの戦い”では、のっとり、巻きつき、一発逆転と、戦国武将さながらにそれぞれの戦略で王者の座を狙う。
甲斐さんは、草をかき分け、地面に寝転がって、同じ目線になって植物と会話する。「植物と人間という違いはあるけど、生きものとしては同じ」。満開のタンポポを見つけては、「やってる、やってる!」と大興奮。何十年見つめ続けても新たな発見やふしぎがあり、「草がおいでおいでするから、永久に追いかける」という。京都・嵯峨野の里山で1年にわたって、甲斐さんと一緒に四季折々の植物たちのドラマを発見していく。
放送:2017年4月1日

たべられるしょくぶつ (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)
- 作者: 森谷憲,寺島龍一
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1972/03/01
- メディア: 単行本
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