- 1.雪村-奇想の誕生
- 2.英国 ウェールズ国立美術館所蔵 ターナーからモネへ
- 3.木X仏像 飛鳥仏から円空へ 日本の木彫仏1000年
- 4.野見山暁治展 -また会えた-
- 5.田村能里子-風を聴く旅-
- 6.開館30周年記念特別展 柿右衛門展
1.雪村-奇想の誕生 (東京藝術大学大学美術館)
会期:2017年3月28日~5月21日
首の骨が折れるくらいに仰ぎ見る顔から、斜め上に向かってピンと伸びる長いヒゲ。足元を見れば、ギョロッとした目つきの龍。「呂洞賓図(りょどうひんず)」に描かれる場面は、何から何までありえません。
この作品を描いたのは、戦国時代の画僧、雪村周継(せっそんしゅうけい)です。武将の子として生まれながら出家して画業に専心した雪村は、故郷である茨城や福島、神奈川など東国各地を活躍の場としました。その生涯は未だ謎に包まれていますが、ひときわ革新的で、また人間味あふれる温かな水墨画を描き続けた、ということだけは確かです。雪村の作品は江戸時代の尾形光琳らを魅了し、狩野芳崖ら近代の画家たちへと受容されたのでした。
この展覧会は、雪村の主要作品約100件と関連作品約30件で構成される最大規模の回顧展です。
雪村の「奇想」はどのようにして生まれたのか、その全貌に迫ります。
2.英国 ウェールズ国立美術館所蔵 ターナーからモネへ(広島県立美術館)
会期:2017年4月1日~5月28日
英国 ウェールズ国立美術館所蔵 ターナーからモネへ|広島県立美術館 Hiroshima Prefectural Art Museum
3.木X仏像 飛鳥仏から円空へ 日本の木彫仏1000年(大阪市立美術館)
会期:2017年4月8日~6月4日
日本人は古来より樹木に対して畏敬の念をもって見あげてきました。先ごろ造替のなった出雲大社の心御柱(しんのみはしら)や、本年も諏訪大社で行われた7年に一度の御柱(おんばしら)祭りにその一端がうかがえるでしょう。人間よりはるかに大きな樹木は、人間の寿命をはるかに超えた長い時間風雪に耐えて大地に立ち続けます。樹木は日本人にとって身近でありながらも、祈りの対象でもありました。そうした「樹」を伐り出し、大地から切り離された「木」に彫られた仏像や神像、それが本展のテーマである木彫像です。本展覧会では仏像の素材となった木の種類、あるいは木材の用いられ方など素材に注目することによって、仏像に込められた深い意味を理解する手掛かりとし、その魅力を再発見します。
木×仏像(きとぶつぞう)-飛鳥仏から円空へ │ 大阪市立美術館
4.野見山暁治展 -また会えた-(木更津わたくし美術館)
会期:2017年4月8日~5月5日
5.田村能里子-風を聴く旅-(古川美術館・分館爲三郎記念館)
会期:2017年3月18日~5月14日
本展覧会では田村氏がアジア生活の中で描きだした“素のままの人のすがた”をテーマにしています。未発表のデッサン「イサーンの赫い風」シリーズを中心に、読書人の雑誌「本」(講談社発行)でのカット絵の原画などまだ見ぬ田村能里子の世界を紹介します。都会的な華やかな女性たちとは異なり、民族性を感じさせる目に光を宿した働く女性をテーマにした素描を通じ、描き出された女性たちの生きる眼差し、意志のある指先、命あるものの、生の輝きにみちた美しい人の姿をお楽しみください。
公益財団法人古川知足会財団設立30周年記念展「田村能里子ー風を聴く旅」 | 古川美術館
6.開館30周年記念特別展 柿右衛門展(戸栗美術館)
会期:2017年4月1日~5月14日
開館30周年記念特別展となる今展では、15代酒井田柿右衛門氏の新作をお披露目し、さらに、近現代の歴代柿右衛門氏の優品や、当館所蔵の江戸時代に作られた柿右衛門様式の作品を展示いたします。江戸時代より伝わる技術を継承しながらも、次世代への新しい展開をみせる、柿右衛門のすべてをお楽しみください。