「モナリザ」で知られるレオナルド・ダ・ヴィンチと、「ダヴィデ像」などの彫刻や、絵画や建築で知られるミケランジェロ・ブオナローティ。共にルネサンス期に活躍したふたりの芸術家を比較した展覧会です。
見所は、素描。芸術家の力量を示す上で最も重要とされ、全ての創造の源です。ふたりの素描を「顔貌」「絵画と彫刻のパラゴーネ」「馬」「万物への関心」「書翰、詩歌」など、テーマ別に対比させる日本初の展覧会です。
ルネサンス期には絵画と彫刻のどちらが優れているかを問うパラゴーネ(比較芸術論争)がありました。レオナルドは二次元の平面に立体感や奥行きを作り出す絵画を優勢なものと主張しました。
最も美しい素描といわれるレオナルドによる『少女の頭部/「岩窟の聖母」の天使のための習作』と
ミケランジェロによる『「レダと白鳥」の頭部のための習作』を間近で見ることができます。
この展覧会には、近年発見され、ダ・ヴィンチ作ではないかと物議を醸した「美しき姫君」が展示される。
2017年6月17日(土)~9月24日(日)
会場:東京都 丸の内 三菱一号館美術館