わずか1mmに満たないペンの線から壮大な世界を描き出すアーティスト、池田学(1973~、佐賀県生まれ)。
1日ににぎりこぶしほどの面積しか描き進めることができないという画面は、緻密さと空間の広がりを併せ持ち、現実を凌駕する異世界の光景を私たちに呈示します。
これまで日本をはじめ、韓国、ドイツ、カナダ、アメリカ、ロシアなどでグループ展に参加、2011年にニューヨークで開催された「Bye Bye Kitty!!!」展では、その作品がニューヨーカー誌に「魔法のよう」と評された。また同年に、ニューヨーク・タイムズのアート&デザインの記者が選ぶ、その年に最も世界にインパクトを与えた作品 “Best of 2011” の一つに選出されるなど、国際的に高い評価と注目を集めるアーティストです。
本展覧会は、これまでの池田の画業の全貌を紹介する、初めての大規模個展です。アメリカ・ウィスコンシン州のチェゼン美術館の滞在制作プログラムで3年にわたり制作された巨大な新作《誕生》をはじめ、国内外のコレクターや美術館が所蔵する作品の数々が、池田の出身地・佐賀に集結します。池田作品のほぼすべてを網羅する約120点に新作のスケッチや制作の記録もあわせ、あふれるばかりの池田の想像力の秘密に迫ります。
会場 日本橋高島屋
会期 2017年09月27日~10月09日