お釈迦さんワールド
ブッダになったひと
今から2,500年ほど前、インドで育ったひとりの若き思想家が、この世の真理を悟りました。この青年の名前はガウタマ・シッダールタ。仏教の開祖である「お釈迦さん」その人です。我々はこの開祖について、どれだけのことを知っているでしょうか?
本展では、開祖の人間としての姿を求め、その生涯の物語に焦点を当てます。彼が実際に生きた前5世紀頃のユーラシアの歴史を概観するとともに、彼の生涯を伝える経典や美術品から、仏教の開祖として超人化・伝説化されていく様子を紹介します。2,500年前に若き思想家が紡いだ言葉は、「仏教」となって現代にまで伝えられました。人生の苦しみと真摯に向き合ったシッダールタという「人間」を思い描きながら改めて仏教に触れることで、我々も現代の多様な課題と向き合うヒントを得られるのではないでしょうか。
会期:2018年4月21日~6月17日