愛しき人々のかたち
日本では明治期より、女性像を中心にヌード作品が多くの画家たちによって描かれてきましたが、それらは西洋絵画を学ぶための必須課題として扱われてきたような側面も見られます。こうした絵は、勉強のためとはいえ、そのほとんどが男性画家から女性モデルに向けられた視線であり、現代の社会においては違和感を感じさせられるものも無いとは言えません。
しかし、それぞれの時代の画家たちが描いた作品には紛れもなく同時代に生きた人々の美しさが表現されています。男性モデルや着衣の作品も含め、「愛しき人々」が描かれたこれらの作品を多くの方々に楽しんでいただきたいと思います。
第75回企画展「愛しき人々のかたち」 - 香美市公式ホームページ
会場:香美市立美術館
会期:2018年6月9日~7月29日