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アートシーン・エリザベス・ハンスコレクション MOLA パナマの先住民クナ族の衣装と意匠

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エリザベス・ハンスコレクション
MOLA パナマの先住民クナ族の衣装と意匠

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南北アメリカの境に位置するパナマ共和国

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これはその先住民。クナ族の女性が塗った布の地図です。

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海を渡る船。

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イルカでしょうか。こうした四角い布はモラと呼ばれます。

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その豊かな色彩やデザイン性が近年注目を集めていますモラの黄金期と言われる1960年代から70年代の作品を中心に紹介する展覧会です。

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そもそもモラとは19世紀の終わり頃、上半身裸だった女性たちが着るようになった服。裸の肌に書いてきた模様を布で表すようになったと言われます。

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一枚一枚自らの手で抜いあげるモラはその作り方にも特徴があります。

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まず色の違う2枚の布を重ねて図案を書き、仮止めします。線に沿って切り込みを入れて口をまつると下の布の色が出て柄となります。

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色を出したい時はさらに違う色の布を挟んで作りこんで行きます。

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モラは服の前身頃と後ろ身頃、両面で楽しみます。

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同じような構図ですが前は鳥後ろは猿のような動物に変えています。

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こちらは同じ模様ですが色違い。工夫を凝らし、美的センスを最大限に発揮して女性達は個性を競い合います。

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「一見おおらかそうに見える模様ばかりなんですけども、よく見てみますと平面が本当に細いんですね。

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これは彼女たち洗濯をするためなのですが、実用品でありながら、美的なものを求めるというところにやっぱり面白さと言うかあのモラの魅力ってのがあると思います」

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女性たちを取り巻くあらゆるものがモラのモチーフになります。

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こちらは虹。クナ族では虹が神が空に欠けた旗とされています。色の帯に乗る小さな山形は光を表現しているのでしょうか。

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アメリカの軍用機。外の世界にも興味津々。大きな機体を目にした驚きと興奮が伝わります。そしてこれはココアパウダーの缶詰のラベル。

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アルファベットも柄の一部。クナ族の女性達の好奇心と抜群のデザインセンスがモラを作り上げているのです。

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東京墨田区たばこと塩の博物館で10月21日まで

www.jti.co.jp

南北アメリカ大陸をつなぐ地峡部に位置するパナマ共和国では、クナ族という先住民が独自の生活様式を守りながら暮らしています。
「モラ」は、元々はクナ語で、クナ族の女性が身につけている民族衣装のブラウスのことを意味します。かぶって着るブラウスの前面と背面の2枚の身ごろには、多重アップリケの手法で、さまざまな意匠がカラフルに刺繍されています。今では、刺繍そのものも、モラと呼ばれるようになり、欧米を中心にモラを収集している博物館も多くあります。
1962年から77年にかけてパナマに滞在した、アメリカ人のエリザベス・ハンス氏(1924-1993)は、クナ族との交流を通してモラを収集し、一大コレクションを築きました。
今回は、同コレクションより、日本初公開のものも含め、動物や植物をモチーフにしたモラを中心に約70点を展示します。独自の生活を続けるクナ族ならではのデザインや鮮やかな色合い、細かい縫い目など、日本ではなかなか目にする機会のない、貴重なモラの数々を紹介します。

会場:たばこと塩の博物館

会期:2018年9月8日~10月21日