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響くアートの愛好家

中園孔二 外縁ー見てみたかった景色

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中園孔二 外縁ー見てみたかった景色

走査線のようなちらつきが現れる画面の中、可愛らしいキャラクターと不穏な情景のギャップが胸をざわつかせる作品がならびます。

 

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水難事故で25歳の生涯を閉じた中園。「何が描かれているかは重要ではなくて、(絵の外を指差して)こっち側が重要。絵を描くということは外縁を作るみたいな印象。内側は見えないし触れないから、外縁を作って表して・・・」館内では生前の中園が創作の意図を語りかけてきます。

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没後、長谷川祐子東京藝大大学院教授がキュレーターを務めたロシアのモスクワビエンナーレやフランスのジャパノラマ展などに作品が出品され、日本での個展になりました。

「仲間にはユーチューブ上のいろんな映像を『これいいよね』とよく見せていたそうです。映像に刺激を受けて作り出したイメージの集積を表現したのでは」(工藤香澄学芸員心を掴まれるのは、善意も悪意もキュートもグロテスクも等価にうごめくデジタル世界のありようを示しているからかもしれません。

 

 

www.ejrcf.or.jp

若くして非凡な才能を発揮し、東京藝術大学在学中より活躍していた中園孔二(1989〜2015)。中園は型にはまらない奔放なイメージを次々に立ち上げる気鋭の画家として、25年という短い生涯を終えた後も、「Japanorama」(ポンピドゥー・センター・メッス、2017)、「第7回モスクワ・ビエンナーレ」(国立トレチャコフ美術館、2017)など、世界的に重要な展覧会への出品が続き、多くの人々にインパクトを与え続けている。

 中園の絵画は、クレヨンや油絵具などを用い、ときには指で描いたり、チューブから直接キャンバスに絵具をつけたりしながら生み出されるもの。その作品群は、一人の人物が同時期に手がけているとは思えないほど、鮮烈でバリエーション豊かだ。

 

 

会場:東京ステーションギャラリー

会期:2018年9月22日(土) - 11月11日(日)