写真家・六田知弘ワールド 雲崗石窟写真&陶製の人形だ俑!
中国の世界文化遺産・雲崗石窟は北魏時代に造営された全長約1キロに及ぶ仏教寺院です。
その洞窟や石仏を撮影した6点を紹介します。
仏像などの日本美術のほかヨーロッパ中世美術、雲岡石窟等の仏教遺跡など、文化財、古美術品の撮影も多く手がける写真家・六田知弘さんの展覧会です。
雲岡石窟は、龍門石窟、敦煌・莫高屈とともに中国三大石窟とされ、仏教美術の至宝として、2001年には世界文化遺産に登録されました。
日本の仏教のよってくるかたちあるものの淵源を尋ねようとするとき、その仏像群は、飛鳥・白鳳そして天平の仏教美術の源流としても燦然と存在しています。
今回、これまで「祈りの空間、祈りのかたち」をキーワードに世界各地の宗教史跡を撮りつづけてきた写真家・六田知弘氏に、日中の美術史界に信頼の厚い東山健吾先生のご紹介で「雲岡石窟研究院」から撮影許可がおり、従来、あまり紹介されることのなかった西方諸窟を含めその全貌がカメラに収められました。六十数年ぶりに外国人写真家による本格的な撮影の実現をみたのです。
ここに刊行する『雲岡石窟 仏宇宙』は、六田知弘氏の数多くの写真のなかから二百点余を厳選し、最高の技術と最良の用紙の使用など現代印刷の粋を集約して再現したものです。
世界遺産に登録されていることでも知られる雲岡石窟。
北魏時代に造営された全長約1キロメートルにもおよぶ仏教石窟寺院です。
主要な洞窟は45、龕(厨子)は252、石仏は51000体を超えます。
大きなものは17メートル、最小は数センチほどの仏たち。
仏の宇宙ともいえる雲岡石窟を六田知弘の写真でご紹介いたします。
さまざまな人物や動物の姿を写したやきもの、陶俑も展示します。
その他、宇治拾遺物語絵巻(住吉如慶筆)、日本の陶磁器19点(常設展示作品)、アジアの彫刻11点(5点の常設展示作品含)、岡田茂吉作品も展示します。
会場:東京黎明アートルーム
会期:2018年8月28日(火)~ 2018年9月30日(日)