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藤村龍至展 ちのかたち――建築的思考のプロトタイプとその応用

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藤村龍至展 ちのかたち――建築的思考のプロトタイプとその応用

作りながら考える建築家として注目を集める東京芸術大学准教授・藤村龍至さんの展覧会です。有名建築家といえば、敷地条件などの情報を読み込みつつ、これぞというかたちで案を示すイメージですが、藤村さんは依頼主と模型とを介してなんどもやり取りを繰り返しながら、解答にたどり着こうとするぷろせすを大切にしています。

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会場には同じようでいて、少し違う建築物の模型が何十個も並びます。

藤村さんは建築を「知識と形態の創造的な関係」と捉えています。住む人にとって理想の建築ははじめから正解があるものではないからです。「デザインと要求は、動いている過程で相互に働きあっている」と考える藤村さんは身体感覚や伝統的なもの、土地の記憶などを辿りながら最適解を探り出そうというプロセスを大切にします。

たとえば、埼玉県の「鶴ヶ島太陽光発電所環境教育施設」の例。いきなり住民に意見を求め流のではなく、様々な案を用意して投票を行ったのです。最初のうちは無難な案を選んだ住人たちはやり取りをするうちに個性的なものに興味を持ちはじめました。最終案に残ったのは住民の心の奥底にあるものに近いデザインになりました。

jp.toto.com

 

会場:TOTOギャラリー・間

会期:2018年7月31日(火)~9月30日(日)

書籍

「ちのかたち 建築的思考のプロトタイプとその応用」