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アートシーン・ルドン ひらかれた夢 幻想の世紀末から現代へ

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ルドン ひらかれた夢
幻想の世紀末から現代へ

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日本風の花瓶に生けられた色とりどりの花。

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幻想的な作風で知られるオディロン・ルドンの作品です。

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濃い緑色の花、桃色の花と空想上の植物が画面を彩ります。

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飛び交う花と蝶が夢と現実の世界を行き来するかのようです。

f:id:tanazashi:20181001202835p:plainルドンの神秘的な世界はどのように生まれたのでしょうか。

激動の19世紀末を生きたルドンの画業を新たな視点で見直す展覧会です。

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不気味に目を見開く人の頭部。

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それを運ぶのは巨大な目玉の気球です。

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この絵が描かれた当時、パリでは万国博覧会が開かれ、とりわけ人気を博したのが気球でした。

この気球をルドンも見ていたのかもしれません。

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「今までオディロンルドンというのは幻想の世界に閉じこもった孤独な画家として考えられてきた気がします。それをこの展覧会では時代の中に置き直してみることで、実は同時代の科学ですとか音楽そして装飾芸術というブームやジャポニズムなど時代の中で様々な立ち位置を探りながら自分の芸術を模索して行った画家だったんだということを考えてみた展覧会です」

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闇の中で奇妙な生き物たちが蠢く世界。

当時提唱されたダーウィンの進化論に刺激を受け、ルドンは一人、生物の始まりとは何かに思いを馳せました。

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その人形とも思える姿は、ルドンが顕微鏡を通してみた微生物がもとになっています。

不可思議な生き物たちの世界にやがて豊かな色彩が加わります。

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伝統的な神話のモチーフにルドンは独自のビジョンを取り入れました。

燃えるような色彩に輝く未知の生き物は大型の深海生物を思わせます。

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潜水艇がもたらした発見にインスピレーションを得たと考えられています。

水から命が生まれるというイメージはルドンの制作過程にも影響を及ぼしています。

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こちらの習作でダンテの姿はまだ形をなしていませんでした。

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完成作ではダンテが雲の中からはっきりと浮かび上がっています。

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時代のもたらす様々な刺激がルドンの芸術の中に流れ込んでいるのです。

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神奈川県箱根町のポーラ美術館で12月2日まで開かれています。

 

会場:ポーラ美術館

会期:2018年7月22日~12月2日