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響くアートの愛好家

日曜美術館「巨大な絵画にこめたもの~画家・遠藤彰子の世界~」

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日曜美術館「巨大な絵画にこめたもの~画家・遠藤彰子の世界~」

高さ3メートル以上の作品に挑む、現代日本を代表する画家の一人、遠藤彰子さん。彼女の創作現場に密着、多くの人を魅了する巨大な絵画にこめられた不思議な世界をひもとく

遠藤彰子さんは、自然に囲まれた暮らしの中から生まれた動物や植物などの生き物と人間が共生するような作品。そして都市の中で暮らす内面の不安が生み出した作品などを描いてきた。そして30年前からは、時空を超えたものを表現するため、巨大な絵画に挑んでいる。今年はこれまでの集大成と言える現代の神話のようなスケールの大きい作品。番組ではおよそ半年間の制作過程を追いながら遠藤ワールドの秘密とその思いに迫る。

【ゲスト】遠藤彰子*1【司会】小野正嗣,高橋美鈴

放送日

2018年10月14日

家の前でアスファルトに夢中で絵を描く少女がいました。

線路がどこまでも続きます。

少女は飽きることなく頭に浮かんだ物語を自由に紡ぎだして行きます。

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時が流れ少女は画家になりました。

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遠藤明子さん71歳。

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現代の日本を代表する洋画家の一人です。

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およそ30年前に遠藤さんが初めて挑んだ500号の巨大作品。

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空を見上げる人々。

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階段を下っていくと大きく歪んでいます。

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そしてこちらにも空が。

 

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迷宮に迷い込んだような不思議な世界です。

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こちらの作品も高さ3メートル以上。

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燃えさかる一本の木が画面を覆い尽くしています。

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高い崖を見下ろす少女。

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遠藤彰子の世界はまるで壮大な物語の一場面のようです。

 

「一言で言うと独創傑出した作品だと思います。それはあの豊かな想像力構成力表現力あれだけのものを兼ね備えた絵描きさんはそういない」

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遠藤さんは毎年500号を越す大作を描き続けています。

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「あの大きい絵は動いていなきゃダメなんですね。画面が止まって意味がないんで、向こうからこうきて一回転してうわーっとという感じで」

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創作の過程をたどりながら、

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巨大絵画に込められた不思議な遠藤明子の世界に迫ります。 

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「こちらのお宅。植物がすごい」「仏像があります」

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「大きな絵ですね」「いろいろなものが描き込まれています」

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「すべてのものが絶えず生きていく中に変化をし、そしてほんろうされて循環していくそんなイメージで描いている」

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今回の創作が始まったのは今年の春。

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巨大な作品を生み出すために欠かせないのがこの脚立です。

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海外から取り寄せたという500号のキャンバス2枚。

高さ3.3 メートル 幅4.5メートルです。

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そこに下絵を書いていきます。

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サラサラと描いているように見えますが構想が始まったのは4ヶ月以上も前。

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創作に取り掛かるまでに小さな画用紙にドローイングすることおよそ100枚。

こうして練り上げたイメージを描いていきます。

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木炭を使うのは線が濃く出て遠くからでも見やすいためです。

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「大きな感覚ほまず描いて、だんだん細かくしてまた大きな絵を描くんですけど、また大きく広げていくんですけど、その大きな流れみたいなもの。それを今のうちにつけておかないと構成がガチャガチャになっちゃうのでそこを今やっているところです。これが面白い。自分でもまた見てみたいと思うところです」

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「このへんは天の川みたいな、生命が誕生していくような感じに書きたいと思っています。色が入るとぜんぜん違うと思うんですけど」

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50年間毎日欠かさず絵を描を書いてきたという遠藤さん。

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その原点は少女時代にありました。

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1947年遠藤さんは東京中野に生まれました。

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4歳の時ある日妙な体験をしたと言います。窓の外を見ていると、外から自分を見ているもう一人の自分に気付いたのです。

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現実と空想の二つの世界を行き来するような不思議な感性を持つ少女でした。

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やがてこうした不思議な世界を、絵を通して表現するようになります。

「学校から帰ると毎日のようにアスファルトの道に蝋石で絵を書いていた。その絵の世界の中には学校の友達や知り合いが登場して描いていくうちに自分でも予期せぬ物語が浮かび上がる。イメージが次々と連鎖していく快感。この時覚えた感覚が絵を描く喜びの原体験だったように思える」

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二十歳の時遠藤さんは画家を目指すようになります。

その後結婚を機に神奈川県の相模原市に移り住みました。

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「その頃はこの辺何もなくて、雑木林が遠くの方に見えてあたり一面田んぼがあって、大きな豚がこどもたちを連れて歩いてたり、山鳩や野うさぎがいたりして東京都はまるで違って人間と動物の楽園みたいだなと思っておりまして」

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こうした相模原の環境に身を置いたことが創作の原泉となりました。

遠藤さんの画家人生の始まりです。

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この頃描いたのが楽園シリーズと呼ばれる一連の作品です。

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巨大な猫。そして大人とも子供ともとれるような奇妙な人間たち。

草花の妖精や森の昆虫。来る日も来る日も森に通い夢中でスケッチをしたという遠藤さん。

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見たもの感じたものが全て溶け合って不思議なファンタジーの世界を作り上げています。

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この絵の題名はまさに楽園。様々な森の生き物が集う様子が描かれています。

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牢屋に入れられたライオン。子供の背中に乗った巨大なカエル。

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サーカス団でしょうか。テントの前で奇妙な人間と動物たちが一緒になって遊んでいます。

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遠藤さんの豊かな空想世界が花開き少女時代と同じように絵を描く喜びが溢れています。

 

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「遠藤先生の初期の作品は見る人に郷愁を感じさせたり、なつかしさ。忘れていた記憶を思い出させる。イマジネーションの喚起力が強いですね。人間と植物と動物が全く同じ扱い。等価です」

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遠藤さんのアトリエで創作が始まっておよそ一ヶ月。ようやく下絵が完成し絵の構成が決まりました。

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渦の中から湧き出る煙のようなもの。

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木の下には少女が立っています。

この人は逆さまに落っこちそうです。キャンバスの隅々にディテール(細部)が描き込まれています。

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いよいよ油絵の具を塗っていきます。

遠藤さんが最初に使った色は白でした。

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「これは下絵の上にある程度明暗を考える。色を決める前はひと段階前の、どういうふうにしたら全体が合ってくるかという考えているときで。これが最終的なものではない」

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絵の基本となるモノトーンだけで全体のバランスをとることが重要なのだと言います。

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遠藤さんが使っているのは実は油絵用ではなく、習字用の細い筆。 長年愛用しています。「太い筆は勢いが出るんですけど、細かい調子の幅が出ない。私はそう思っているんですね。90%位これで描いてます」

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この細い筆で巨大なキャンバスを仕上げるのは途方もない作業です。

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遠藤さんのこれまでの画家人生は楽しくて順調なことばかりではありませんでした。

1970年代から80年代にかけてオイルショックやバブルなど、経済の浮き沈みに日本中が翻弄された時代。都市に暮らす人々が不安に陥り生きる喜びを忘れたかのように遠藤さんは感じました。

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「西新宿に代表されるようなビル群が次々と建設され、人と人との関わりが薄くなっていた時期でもあった。物質的に豊かになる代わりに人間の心が失われて不安の中で安定を求めるような歪な構造として私の目には映った」

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そんな時、遠藤さんの身近にもある出来事が起きました。幼い息子が病気で死の危険にさらされたのです。

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「本当に生死感みたいなものがグサッと自分の中に、もしかしたら亡くなってしまうのじゃないか。という経験は今までになかったので、それはいま考えただけでも涙が出てくるような恐ろしい。楽園のときには絵を書く事自体が楽しくて筆を持ち絵の具を持って。でもそれでは意味がないんじゃないかと。やっぱり社会と自分とが結びつく中で考えざるを得ない。絵かきとは、絵を書くこととは何なのかとか、絵とはどういうことを表現したら人にもわかるのかおもしろいのか、というのをすごく考えるようになりました」

遠藤さんは現実と向き合い始めます。そして現代の社会の姿を映し出したいと思うようになりました。

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この頃生まれたのが街シリーズ。

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上から覗き込むように描かれた都市。歪んだ道や迷路のような螺旋階段。

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遠藤さんの不安な心が表れます。

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そこかしこに描かれた人の姿から感じられる街の息遣い。

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こちらは夕日に照らされた街。郷愁に溢れています。外で遊ぶ子供たちや帰路につく人。

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不安と安堵が入り混じる原風景。遠藤さんは現代社会の姿を絵に込めました。

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「幻想的というのは気持ちのいい原風景ということよりも、むしろ自分たちの心の奥に潜んでいる、少し子供の頃怖かった原風景みたいな。子供の時見た悪夢みたいな。懐かしくて温かい部分もあるけど同時に懐かしくて怖い。少し幻想的で怖い世界の懐かしさみたいなものもやっぱり遠藤作品の中にはあるのかな」

この新しい表現によって遠藤さんは画家として生きる手応えを感じ、夢中で街を描き続けます。

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そして1986年「遠い日」という作品で新人画家の登竜門と言われる安井賞を受賞しました。

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中央には火吹く煙突。化学工場と中世を思わせる構造物とが融合した都市空間。走り回る子供達。頭を抱える女性。

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日常の背後に何か恐ろしいものが控えているという不安感。まさに現代の社会を描きたいという遠藤さんの思いが込められた代表作となりました。

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ところが遠藤さんは次第に行き詰まりを感じるようになります。絵が似たようなものになっているのではないか。

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画家の技量が試される巨大絵画へと挑戦したのです。

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遠藤さんのアトリエの地下にある倉庫です。

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作品にはラベルが貼られ保管されています。

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作品を見せていただきます。

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ワイヤーに吊るされた作品が地下からアトリエのある広間まで上がってきました。

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これはおよそ30年前。遠藤さんが最初に描いた500号の作品「みつめる空」。

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「僕たちが空を見ているのか、空が僕たちを見つめているのか吸い込まれそうな」

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「2つの空が目みたいにして見つめているというのもある」

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「ここは遠近法で言うと手前です。ですが動線をたどっていくと、だんだん逆転していくように描いてあるんです。大きい絵というものはただ大きいだけでは同しようもないので、そのへんのところを考えながら描いているという感じで」

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遠藤さんがこの巨大画面の中で重力を反転させたかのように時間と空間の制約を取った。た一枚のキャンバスの中で本当の自由な表現にたどり着いたのです。
「大きな絵は描くたびに自分自身が自由になる。普通の絵ではこの部分は本当なら池になるんですが、この絵では見上げているんです全員が。重力を自分がコントロールすることができるということが自由になったということが。それは大きな絵でないとできないことで、とにかくこんなに大作とは面白いものかということが次から次に絵の課題が見えてきた」

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4月から創作をはじめて二ヶ月。いよいよ遠藤さんの大作は彩色の山場を迎えていました。

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「これはまだ二割くらい。これからですねあの細かいところや大きいところ仕上げていく。それに相当時間がかかる。大きい絵というのは動いていないとだめで、とどまっていたら意味がない」

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描いているうちに遠藤さんの頭の中には次々とイメージが連鎖して、下絵にはなかったものも浮かんできます。

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「縦糸と横糸みたいにいろいろな色を混ぜています赤になるとは思いますが、赤になるにはまだわからないところですかね」

 

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「こんなところに犬がいなかったんですが、突然犬が出てきたりわかりませんが、出てきちゃうっていうことはよくあることです」

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遠藤さんが今描きたいもの。それは生々流転。全てのものは絶えず生まれては変化し移り変わっていく。

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激動する社会情勢。水害や地震など繰り返し襲う災害を見て遠藤さんが感じていることです。

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実は遠藤さんが創作中のこの絵は去年の作品と連作になっています。

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「炎樹」という作品です。空に浮かぶ二つの月。激しく燃え盛る大きな樹の下で両手を広げる少女。視線の先には沈みゆく夕日。岩に隠れた3頭のライオン。虹を見上げる妖精と子供達。

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この壮大な景色を見て、崖の上の少女は一体何を思うのでしょう。

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「遠藤先生の作品によく少女が出てくるんです。それはおそらく遠藤先生の内面的なものを照らし出している作品。ある意味では内面的な自画像だと僕は少女思うんですね。ある意味ではインナーチャイルド。 遠藤先生の中にまだずっと存在する少女としての、精神的な少女としての存在。あのインナーチャイルドが導き手となって画家である遠藤先生を内面、より広い内面に向けて誘っているようなそんな気がいたします」

 

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創作はいよいよ大詰め。

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作品の完成に向けて遠藤さんは最後の筆を入れていきます。

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「完成ですかね」

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「なんかこみ上げてくるものがありますね。悲しいなぁって思ったときが完成です。心の奥底の方から思った時にはもう完成だってそういう感じです」
中央に立つ一本の木。タコの足に捕まる親子。大きな波に飲まれそうな人々。遠藤さんの描く壮大な物語はどこまでも続きます。
「こちらの作品のタイトルはもう決まってますか」

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「はい「これは海暮れゆけばただ仄かなる」という題名なんですけども、これは大岡博さんという歌人の作品を拝借してます」

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「絵は画面が動いていくということを大事にしています。ダイナミックな波もだんだん静まり返っていく」

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荒れ狂う波を背負うこの少女。去年の絵では燃える木の下で崖を見下ろしていました。そうこの少女の向こう側から見た景色が今回の作品だったのです。時間と空間を超越した画家遠藤彰子の集大成です。

 

「遠藤先生の追求している絵の世界は個人的な内面の世界ではないのです。その内面の深いところに降りたてば降り立つほどその人類共通の普遍的な無意識に近づいていく。ですから遠藤先生の作品は、非現実的な作品でもあるんですけども、非常に現実の重みを背負ってるって言うか、見た人に説得力があるんですよね。でこの今ある意味では混沌とした現実を生きている時におそらく遠藤先生が無意識に感じていた世界があのような壮大な構成力、あるいは想像力によって現在の神話のような、現在の神話のような叙事詩となってるように思います」
「人間、生命というものは誕生して、いろいろ変化しながら移り変わっていくっていうのは私いつも思ってることなんですけど、やっぱり年齢を重ねるに従ってそういう気持ちが強くなってきて、人間と自然が絡み合った絵を描きたいというのが絵に繋がってると思うんですけど」
これから先にどんな絵を描いていきたいですか。
「そうですねやっぱりね絵はすごい楽しいっていう感じを持っているので、自分が今できること、今したいこと、そういうことも含めて前へ進んできたいって思ってます」

 


 

主な作品

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「都会」〔とかい〕
どこか異国の街のように見えて、実際には存在しない不思議な街。作者の「街」シリーズは、様々な方向から見つめた視線が一つの作品に収められる多視覚的な構図で成り立っています。それはまるで、複数の人々がそれぞれの位置から見た光景が、重なり合って一つの光景をつくり出しているような奇妙な感覚にとらわれます。

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「迷宮の街」〔めいきゅうのまち〕
見下ろした先には、ビルの狭間に空いた空間が、まるで落とし穴のように口を開けています。人々はその縁を行き交い、不安を隠した日常をおくっています。ここにある街は存在しない街です。しかし、私たちが住む現実の街も、それほど変わりないのではないでしょうか。

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「見つめる空」〔みつめるそら〕
遠くの空に向かい、らせん状につづく階段。そこに座り込み、空を見上げる人々。階段の先には何があるのでしょうか。不安と希望を胸に、人々はさらなる高みをめざして歩を進めます。

 遠藤 彰子|相模原市

 

放送記録

av98ingram.wpblog.jp

 

書籍

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吉田秀夫(撮影)
1941 年東京生まれ。早稲田大学演劇科卒業後、1963 年NHK入局。佐々木昭一郎作品では、「四季・ユートピアノ」(80)、「東京オン・ザ・シティー」(86)、「夏のアルバム」(86)、「クーリバの木の下で」(87)、「鐘のひびき」(88)、「ヤン・レツル物語」(91)、「パラダイス オヴ パラダイス」(93)、「八月の叫び」(95)の撮影を担当。1997 年NHK退局。以後は、フリーのカメラマンとしてNHK特集や日曜美術館、ドラマ「ファイブ」などの撮影を担当している。

展覧会

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*1:1942年東京都生。1986年美術界の芥川賞と呼ばれる安井賞を受賞。武蔵野美術大学油絵学科教授、二紀会理事、女流画家協会委員