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響くアートの愛好家

アートシーン・鴻池朋子 ハンターギャザラー

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鴻池朋子 ハンターギャザラー

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秋田県の雪深い山野を舞台にした映像作品です。秋田は現代アーティスト鴻池朋子の故郷です。

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展覧会のタイトルはハンターギャザラー。狩りをして獣を捕まえたり木の実を集めたりする人たちのことを言います。

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鴻池は自ら熊の毛皮をかぶって雪の中を辿ります。人間と自然の出会いの中で起こる様々な出来事。鴻池はそのエネルギーを作品にしていきます。

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展覧会場にはハンターによって駆除されたたくさんの熊や鹿の毛皮が重なるように展示されています。

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鴻池はこれを毛皮山脈と名づけ毛皮を使った独特のアート表現に挑戦しています。

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旅で出会った自然をイメージして作られた新作です。

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表面には荒々しい彫り跡が残ります。

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右上には本物のアザラシの皮がひときわ目立つ作品です。

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この作品には触れることができます。

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それぞれが作品の先にある根源的な自然を掴み取っていくのです。

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秋田県立近代美術館で来月25日まで。

 

 

例えば生きものは、自身の生命を維持するために、「喰う/喰われる」ということでエネルギー変換をします。現在の私たちの文化は、ハンターギャザラー(狩猟採集)という原型を発展させてきたものです。獲物を捕り料理する、木を伐採し石を積み家にする、モチーフを集め絵画にする、部品が集積した機械もそうです。また採集したものを解析し農耕という「生産」も生みだしました。自然界から道具を通してハンティングし人間界へ引きずり込み、それらをギャザリングし組み合わせる。しかし、こうしたハンターギャザラーの応用やカスタマイズを続けているだけでは、いつまでも「人間界へ引きずり込む」方向にのみ文化が進みます。この「原型」をいかに解体し転換できるかが、今、芸術に担わされている役目のように思うのです。
今回鴻池は、喰う動物たちの姿を描いた幅8m×高さ6mのカービング(板彫り絵画)、今年授かった毛皮と山脈の空間「ドリーム ハンティング グラウンド」などの新作を交えて、原型を揺さぶります。美術館の背後には奥羽山脈が控えています。山脈は人が定めた県境や東北という枠組みさえも取りはずし、互いに執着を捨て地形をまなざせと促しているかのようです。もはや私たちが考える観客は、人間だけではないからです。

www.akita-abs.co.jp

会場:秋田県立近代美術館

会期:2018年9月15日~11月25日

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